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T教授の「戦略的衝動買い」 第582回

子供やペット、高齢者の見守りにSIM内蔵「どこかなGPS」を衝動買い

2020年05月21日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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この日はショートコース散歩で、浅草方面の公園を2個ハシゴ

バッテリー持続時間を考慮するとGPS情報の取得は3分で十分

 もう一つの散歩ログは、浅草方面の公園への散歩だ。こちらは、きわめて広い上野公園のように道がないところを移動することもないので、道と3分ごとの移動経路の関係がよく分かる。筆者とワンコは概ね道沿いに移動しているのがご理解頂けると思うが、ごく一部、道ではないところを斜めに横切っている箇所もある。

公園の中ではまったりと移動が少ないが、公園に向かう時はけっこう速く歩いているようで、3分間隔の更新だと、道を無視して建物を通り抜けている印象になることがある。1分間隔の位置情報の更新にすれば解決しそうだが、バッテリーの持ちが問題になる

入谷南公園は”ついたよ通知”設定のゾーンにしているので、この公園に入る時、出る時には指定した見守りの人にはメールで通知が届く

 残念ながらこれはワンコと一緒に散歩している筆者の歩くスピードと、3分間隔で現在地を通知するという点を直線で結んだための誤差だ。しかしどこかなGPSは、GPSの位置精度は高いので大きな誤差になることは少ない。現在位置の通知更新間隔を1分にすればより正確に道なりに移動する筆者とワンコの姿が見えてきそうだ。

 しかし移動精度を追求するあまり、いたずらにその更新間隔を短くすれば、バッテリー持続時間に悪影響を及ぼすのは確実だ。今のところ、どこかなGPSの3分という更新間隔は小学生や高齢者の見守りとしては十分ではないだろうか。

 バッテリーの持ちを最優先に考えて、10分間隔や30分間隔の現在位置更新をするなら、前述した”ついたよ通知”や”ただいま通知”、どこかなGPS携行者による”いまここ連絡”等と組み合わせた利用方法を推奨したい。

 ただ筆者の現在までの経験からでは、現在位置更新の間隔を3分としても、ぎりぎり2日はバッテリーが持つので、筆者にとってはその設定がベストだ。しかし充電スタイルが本体にmicroUSBケーブルを挿してACアダプターからというのが、2日に1回だと多少面倒な気がする。

実際にこういうメールが届く。最上段のメールは、ただいま通知の設定をしている自宅に到着した通知だ

 どこかなGPSの定常位置が児童のランドセルにぶら下げるか、高齢者のベルトに付けるといった具合なら、充電のためにどこかなGPSを取り外して何処かに置くとしても、次に取り付けるのを忘れないためには玄関先のどこかだろう。恐らく玄関先の下駄箱の上に充電設備のありそうな家庭はそれほどないとは思うので、簡単な着脱キットやドッキングステーション型充電器があれば便利だろう。

優秀な昨今のGPS関連機器でも、時々起こる位置情報事故の例。この日はワンコの散歩ではなく、用事で自由が丘方面に行ってが、駅の改札を出た瞬間に3分間で流山まで飛ばされた。スーパーマンかスパイダーマンなのか? 分かりやすいエラーなので、誤解することはない

 位置情報に関しては優秀などこかなGPSだが、筆者が使ったこの2ヵ月の間に、何度かGPSの現在位置が大きく現実と異なる場所を指し示すことが2度ほどあった。2回ともあり得ないくらい遠くまで3分間で飛んで行ってしまって、次の3分間で戻ってきたので勘違いすることのないジョークの範囲だが一瞬驚いてしまった。

GPS過去ログは3日間前まで見ることができるので便利だ

 毎日、どこかなGPSを使っていると、昨日の移動データを見たいってことは頻繁にあるとは思うのだが、どこかなGPSアプリでは、移動データのログを最大3日分はさかのぼって見ることができるので便利だ。

どこかなGPSはワンコの見守りも可能だが、本来の機能を発揮するのは児童の学校の行き帰りや塾等の移動を伴う見守りや高齢者のケアハウスへの移動や現在場所確認だろう。たった1万3200円で24ヵ月の見守りは、きわめてハイ・コストパフォーマンスだ

 どこかなGPSは、キャリアであるソフトバンクから発売されたばかりの低価格帯見守りサービスの一つだ。本体に2年分の全てのサービスがパックされて1万3200円(月550円)は他社に比べてかなり安価だ。どこかなGPS本体はもちろん、アプリの設定もきわめて簡単確実で面倒なIoT知識は不要だ。小学校に通う児童や高齢者の見守りを必要とされる方にとって、今現在のベストバイ商品だろう。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:ソフトバンク「どこかなGPS」
・購入:Amazon.jp
・価格:1万3200円(端末代金、2年間分の通信料金、位置情報サービス込)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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