ACコンセント付きのACアダプターを初めて衝動買い
USB充電器を頻繁に衝動買いしている筆者だが、意外にもACコンセントを備えた、壁挿しタイプを買うのは今回が初めてである。市場の主役は小型化やGaNによる高出力化を競う単機能モデルで、ACコンセント付きは少数派だ。
複数のAC機器を使う用途には、コード付きの電源タップという別の選択肢もある。それでもホテルやオフィスの限られた壁コンセントをUSB ACアダプターだけで占領しない仕組みには、旅先ならではの価値がある。今頃になって筆者も、その便利さに気付いてしまった。
今回衝動買いしたのはCIO Mateの「Tap001」。筆者が選んだCalm Blueは、淡いブルーとグレーの中間に見える落ち着いた色だ。約50×50×44.1mmのコロンとした立方体に、ACコンセント3口、USB Type-C×2、Type-A×1を詰め込んでいる。
今や筆者の周辺ではUSB Type-Aの出番は減った。しかし中華系の愉快な小物には、充電端子がType-Cでも給電側にはType-Aを要求する怪しいケーブルがまだまだ存在する。レガシーポートを即座に切り捨てず、1口だけ残した構成は現実的だ。
USB Type-C単独使用時は最大20Wで、PD 3.0、QC 3.0、PPSに対応する。Type-Aは最大18W。USBを2ポート以上同時使用すると合計最大15Wとなる。ACのみなら合計1500W、USBとの併用時は合計1300Wまで。重量は公称約85gで、実測も84g。公式仕様ともほぼ一致する。
スマートフォンの充電であれば最大20Wでも大きな差は生じない
最大20Wは、65Wや100Wが当たり前になったGaN充電器と比べれば控えめである。ただし個人旅行にはモバイルPCを100%持たず、出張にも99%持って行かない筆者にとって、高出力は実用品というよりガジェット的な興味の対象になりつつある。
急速充電対応のGalaxy Z Fold7を、Tap001と65W対応充電器で試した。残量29%のTap001は満充電まで1時間9分、33%の65W充電器は1時間2分と、表示上の差はわずか7分だった。厳密な同一条件比較ではないが、スペック差ほど終了時刻が違わないことは分かる。
スマートフォンはバッテリー残量や温度に応じて入力を制御する。25W級の威力が目立つのは、残量の少ない充電前半だ。50~60%を超えると出力を絞り始め、80%以降は劣化や発熱を抑えるため、どちらもゆっくりになる。スマートフォンで20Wを超えるような超急速充電の真価は、残量10%以下から出発前の15~30分で一気に回復させたい場面にある。満充電まで待つ使い方なら、最大20Wでも体感差は意外に小さい。
自宅でスマートフォン2台とRokid スマートAIグラス用カプセルバッテリーを同時に充電した。これは移動中ではなく、ホテルやオフィスに到着して荷物を広げた時の使用イメージである。スマートウォッチやスマートAIグラスなど、20Wを必要としない小物が増えた今、3ポートの価値は出力競争とは別のところにある。
実測84gのTap001に対し、かつて第一線だったピカチュウモデルのAnkerの65W充電器は126g。Tap001の約1.5倍だ。高出力という理由がある重量だが、PCを持たない旅なら、軽いTap001のほうが筆者の用途に合っている。
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