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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第28回

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【鉄板&旬パーツ】 特価で注目が集まるRadeon RX 5700の低電圧化に挑戦

2020年05月03日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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Radeon GPU定番遊びの低電圧化を試してみた

 Radeon RX 5700の基本的なパフォーマンスや、ライバルとなるGeForce RTXシリーズとの性能差は「RX 5700でもゲーム次第でRTX 2070よりも上!?Radeon RX 5700シリーズを徹底検証」と、「GeForce RTX 2080 SUPER解禁!Radeon RX 5700&RTX 20 SUPER徹底比較」でガッツリとレビューしているので、そちらをチェックしてもらうとして、ここではRadeonの楽しみ方のひとつになる低電圧化でのワットパフォーマンスアップを試してみた。

Radeon Softwareのチューニングから、CPUコアクロックやGPUコア電圧などを手動でカスタマイズできるようになっている

GPUコアの低電圧化を3段階でチェック

 「DUAL-RX5700-O8G-EVO」のGPUコア電圧をデフォルトの1018mVから、968mV、942mVまで下げた際のパフォーマンスと、システム全体の消費電力をチェックした。

 テストには「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」、「ゴーストリコン ブレイクポイント」、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の3タイトルを使用している。

 解像度はRadeon RX 5700/RX 5700 XTのターゲットとなるWQHD(2560×1440ドット)に固定し、画質は「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」が“最高品質”、「ゴーストリコン ブレイクポイント」が、画質とパフォーマンスのバランスが良い“ウルトラ”、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」が最高設定+「High Resolution Texture Pack」に設定している。

 「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」はスコアーと、レポートに記載される平均と最小フレームレート。「ゴーストリコン ブレイクポイント」は内蔵ベンチマークを使用した際の平均と最小フレームレート。「モンスターハンターワールド:アイスボーン」は、一定のルートを120秒間通った際の平均と最小(1パーセンタイル)フレームレートをまとめている。

テスト環境
CPU AMD Ryzen 9 3950X(16コア/32スレッド、3.5~4.7GHz)
マザーボード ASUS「ROG CROSSHAIR VIII FORMULA」
(AMD X570、ATX)
メモリー CORSAIR「CMW32GX4M2C3200C16W」
(DDR4-3200、16GB×2枚)
ビデオカード ASUS「DUAL-RX5700-O8G-EVO」
(Radeon RX 5700、GDDR6 8GB)
SSD Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 1TB WDS100T3X0C」
(NVMe M.2、1TB)
電源ユニット Seasonic「FOCUS-GX-750」
(80PLUS GOLD、750W)
OS Microsoft「Windows 10 PRO 64bit版」
(May 2019 Update適用済み)

低電圧化によるパフォーマスダウンはわずか

 まずは低電圧化によるパフォーマンスへの影響を3つのタイトルでチェックしたが、いずれのタイトルもフレームレートへの影響は最大でも3fps程度と誤差範囲で、体感できるかも微妙な数値に収まっている。

 GPUコア電圧が影響するGPUコアクロックの推移を「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」実行時に記録し、実行中6分間からGPUコアクロックの平均値を出すと、デフォルトGPUコア電圧の1018mV時では平均1717.2MHzだったところ、942mVでは平均1712.7MHzになった。低電圧運用することでのパフォーマンスへの影響はあると言えるが、微々たるものと思って問題ないだろう。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク(WQHD、最高画質)のスコア

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク(WQHD、最高画質)の最小、平均フレームレート [単位:fps]

ゴーストリコン ブレイクポイント(WQHD、ウルトラ画質)のフレームレート [単位:fps]

モンスターハンターワールド:アイスボーン(WQHD、最高画質)のフレームレート [単位:fps]

わずかなパフォーマンス低下で
消費電力は24Wダウン

 続いては、キモのシステム全体の消費電力で、「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」を実行した際の6分間の消費電力から平均を求めた。

 パフォーマンスと同じく、GPUコア電圧をデフォルトの1018mVから、968mV、942mVと下げたが、システム全体の消費電力は下げるごとに10W程度ダウンし、最大で24W低下している。ほとんど体感できないレベルのパフォーマンスダウンで、消費電力を下げられると良いこと尽くめなので、Radeon RX 5700の低電圧運用は十分ありと言えるだろう。

システム全体(高負荷時)の消費電力 [単位:W]

 快適ゲーミングが第一だが、安定して低電圧運用できるGPUコア電圧の値を詰めたり、どのくらい消費電力がダウンしたのか確認したりするのもおもしろい。

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