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T教授の「戦略的衝動買い」 第579回

任天堂キーボードをUSBキーボードに変える「ふぁみべぇアダプター」を衝動買い!

2020年04月30日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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半年以上待ち、ようやくゲット!

 今や秋葉原のバックストリートやウェブ通販では1000円でお釣りがくるほど激安なUSBキーボードも多い中、「アダプターだけで3600円もかけるなんて意味わからない!」とお嘆きの方も多いだろう。

 しかし、そこは今から36年も昔のゲーム玩具のチャラいキーボードを最新のWindows環境で、ゲームにも仕事でも使ってみたいというきわめて変態的且つ酔狂な人のための変態ガジェットなので御目こぼしお願いアイテムなのだ。

 このアダプターを手に入れるには、秋葉原ラジオデパートの一階にある「家電のケンちゃん」で運よく発売後、すぐに見つけるか、同社のウェブサイトで購入するかのいずれかしかチャンスはない。

 一度に作る製造数量はまったく不明だが、とにかく毎回すぐに売り切れる。筆者は昨年7月末の発売時に出遅れて買い損ねたために、ウェブサイトで「再入荷のお知らせを受け取る」に登録し、今回無事ゲットした次第だ。

 「ふぁみべぇアダプター」はゲーム系趣味人の同人ハードなので、購入希望者がある程度集まれば、その時点で作ってビニールジップケースに入れて販売するという、季節商品的なところが基本スタンスの製品だ。

取説と組み立て、半田づけ前のパーツが入っている

 ビニールケースの中には、二つ折りの超簡単な取説と8点ほどのパーツが入っている。半田付けによる組み立ては、不器用な筆者でもぜんぜん大丈夫なので、きっと誰でも問題ないだろう。家電のケンちゃんサイトにある完成図を参考に組み立てればきわめて短時間で終了する。

重要な基板は予め組み立て半田済みなので……少しの作業ででき上がる

 でき上がったふぁみべぇアダプターを、Windowsパソコンとファミリーベーシックキーボードの間に連結するだけで、技術的な問題さえなければ、Windows 10環境では問題なくすぐに動作するはずだ。

一番の問題は、D-sub 15ピンのコネクター(左)が少し大きくてD-sub 15ピンポート(右)になかなか入りにくいことだ

 組み立て終わって筆者が一番困ったのは、ファミリーベーシック側のD-sub 15ピンのプラ製オスコネクターが、ふぁみべぇアダプターに取り付けたD-sub 15ピンメスコネクターより少し大きく、しっかりとはなかなか入らないことだった。

パソコンには、このmicroUSBポートからごく普通のmicroUSB-Type-Aケーブルで接続するだけ

 あまり強く押し込むのも怖いので、筆者は三分の一くらいまで入れて、動作に問題なかったので抜かずにそのままにして使っている。ふぁみべぇアダプターからWindowsパソコンまでは、一般的なUSBキーボード用のmicroUSB→Type-A USBのケーブルを使用する。

 ふぁみべぇアダプターの基板上には、BANK、STOP、RESETの3個のタクトスイッチが付いているが、なんとBANKスイッチは、ファミリーベーシックキーボードには存在しない、TABキーの動作を代行するために使用する。TABを押すタイミングでキーボードから手を離して、ふぁみべぇアダプターのBANKスイッチを押すのもなかなかシュールで楽しいものだ。

 STOPキーは入力状況がおかしいと感じた時に押すキーで、押すとすべてのキー出力が停止する。あと、どうしても動作がおかしくて電源オン/オフ同様の処置をしたい時は、PC側のUSBケーブルを抜かなくてもRESETスイッチを押すことで、ふぁみべぇアダプター本体がリセットされる。

 実際に筆者が原稿書きの間にずっと使っていても、今までSTOPキーとRESETキーは必要に迫られて押したことは一度もない。

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