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T教授の「戦略的衝動買い」 第576回

買いそびれた「鈍器的な重量」Unihertz Titanを友人から衝動買い

2020年04月09日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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 スマホワールドでも昨今ではメジャーではないQWERTYキーボード付きのヘビー級タフネス・スマホ「Unihertz Titan」をゲット。携帯重量は300gを超す8インチタブレットに迫る。

 しかし、カチカチと手ごたえのあるキーボードと6000mAhの最強バッテリーによる長時間駆動、ユニークなスクエア画面、防水、ワイヤレス充電対応、顔認証、指紋認証、爆発的に売れるスマホではないが、個性的な仕様がディープなユーザーにも人気だ。Google Playで入手可能な有料アプリ「AquaMozc for Titan」を導入すればより良い日本語入力環境の構築ができる。



QWERTYキーボード付きのヘビー級タフネス・スマホ「Unihertz Titan」をゲット。噛めば噛むほど味の出てくるスルメのようなタフネス・スマホだ

 Unihertzの極めてユニークなデザインのTitanを、INDIEGOGOで初めて見たのは2019年の夏頃だったと思う。悪い癖で速攻、衝動買いしたくなるほどの変態デザインとその大きなサイズ、デリカシー皆無の頑丈そうなQWERTYキーボードは、かえって妙に惹かれる存在だった。加えてバッカー用に示された価格は筆者の想像よりかなり安かった。

Unihertzのスマホは今回で3台目。アニメーションで起動。今回はAndroid 9だ

 長い間、初代のHP95LXから100LX、200LX、PSION、Nokia E61、Nokia E90 Communicator、W-ZERO3などおおよそQWERTYキーボードの付いた通信ガジェットは、そのほとんどを手に入れて遊んでいたが、残念ながらTitanはバックするタイミングを失ってしまった。

 ところが年が明けてすぐに、Facebook友達から「鈍器のような重さですよ……」というコメント付きで、「Titan、いりませんか?」という悪魔の囁きが。もう速攻で衝動買いしたのはいつもと同じ。

 早速、届いたTitanはまさにミステリー番組に出てくる「鈍器」という表現がピッタリの、ずんぐりむっくりなスマートフォンだった。Unihertz社のスマホを使うのは、今回で3台目。ずっと小さなモデルだったが、今回は超大型。スクエアなスマホは10年ほど前のMotorola Flipout、その後のBlackberry Passport以来かもしれない。

最初に表示されるスクエアな設定画面に分かっていてもハッとする。導入設定は普通のAndroidスマホとまったく同じ

 見慣れた起動画面でスタートして、設定も難なく終了。普通の眼なら正方形にしか見えない4.6インチ1430×1438ピクセルの画面が極めてユニークだ。CPUはMediaTek Helio P60、DSDV対応、Nano SIM×2、メモリー6GB+ストレージ128GB。加えてMicroSD対応(nanoSIMと排他使用)、メインカメラは16MP、インカメラは8MPだ。またIP67防水防塵対応。NFC(おサイフケータイ、Felica非対応)、指紋認証、顔認証に対応。USB Type-Cポートを備え、バッテリーは6000mAhと巨大で、ワイヤレス充電にも対応している。

「鈍器」という表現がピッタリのTitan。液晶画面に向かってメタルパネルの右側面には電源ボタンと音量調整ボタン

 本体正面から見て、右側には電源ボタンと音量調整ボタン、左側面にはSIMトレイとその下に「赤いプログラマブルキー」が用意されており、Ctrlキーとして使用することもできる。また短押し、長押し、ダブルクリックの押し方によりユーザーのお好みのアプリをスタートできるようにカスタマイズも可能だ。

液晶外面に向かって左側面には赤い「プログラマブルキー」と「2 SIMトレイスロット」

 背面下部にあるUnihertzロゴの左右にスピーカースリット部があるが、ステレオスピーカーではない。音が出るのは左側のスリットのみだ。Titanは昨今のスマホには珍しく背面のところどころにネジの頭が露出している。これをワイルドでタフなイメージのスマホと捉えるか、ダサいデザインと捉えるかが、ユーザーになるか否かの分岐点なのかもしれない。もちろん筆者は紛れもない前者だ。

筆者はSIMは1枚、もう1枚分は128GBのmicroSDカードを外部ストレージとして使用中

プログラマブルキーはユーザーが任意のアプリの起動をキーの押し方によって3つまで設定できる。筆者は「短押し」でLINE、「長押し」で懐中電灯起動、「ダブルクリック」でスクリーンショットを設定している

ホームベース型の金属フレームで囲まれたメイン(アウト)カメラは16MP。思いはさまざまだが露出したネジ(トルクス)の頭がタフネス感を加速する

Unihertzロゴプレートの左右にあるスリットがスピーカーだ。モノラルサウンドで音の出るのは左側だけ。有線充電ポートはType-C

 もちろん筆者に貴重なTitanを譲ってくれた彼女のコメントにもあったように、「鈍器のような重さ」もTitanの大きな特徴であり同時に魅力だ。実際に我が家のキッチンはかりで測ってみたところ、筆者が長く使っているHUAWEI MediaPad M5(8.4インチタブレット)の重さとほとんど差のない実測306g。これが鈍器たるゆえんだ。

筆者の8インチクラスのタブレット(実測319g)と大差ないTitan(実測306g)

 HUAWEI MediaPad M5の内蔵バッテリー(5100mAh)より、20%近く大きな6000mAhのバッテリーを搭載したTitanは、やはり変態スマホだ。バッテリーパワーを活用してほかのスマホに給電したり、モバイルルーターとして活用するなどの機能も有用そうだ。

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