グーグルの提供する地図サービス「Googleマップ」は2020年で誕生から15周年を迎える。Google Japan Blogでは、Googleマップの誕生から現在まで、15年間に起こった重要な変化を振り返っている。
2005年2月8日に、「A地点からB地点に行く」を助ける新しいツールとしてデスクトップ向けGoogleマップが公開された。同年の6月28日には「Google Earth」が登場。衛星画像を利用して、地球の3Dビューを見られるようになった。
2005年半ばにはGoogleマップの他サイトへの埋め込みなどが可能になる「Google Maps API」が発表された。さらに同年12月、オレゴン州ポートランドで公共交通機関の検索サービスを開始。通勤する公共交通機関の運行状況やルートをGoogleマップで確認できるようになった。2007年2月には、米国の30以上の主要都市でリアルタイムの交通状況を公開した。
2007年5月29日には「ストリートビュー」がデビュー。ストリートビュー用の画像を収集するために、スノーモービルからラクダまで、様々なところにカメラを設置し、合計で1000万マイル(約1610万km)以上を撮影したという。
2007年11月にはBlackberryおよびPalm端末向けGoogleマップアプリの提供を開始。2008年にはAndroid版アプリが公開され、2012 年にはiOS版アプリも誕生した。
2009年のアップデートではターンバイターン方式のナビゲーションを導入。進行方向をアイコンや音声で表示できるようになった。
2012年にはストリートビューの撮影に必要な機材をバッグパックに収納したストリートビュートレッカーを導入。グランドキャニオンやアマゾン、熱帯雨林など、なかなか行けない場所で撮影が可能になった。
2014年には、レストラン、バー、ホテルの営業時間、評価、価格などの情報を検索する機能を追加。さらに企業向けのGoogleマップ活用ツール「Googleマイビジネス」が2014年6月に登場。2015年11月にはオフラインマップの提供を開始。同月、世界中のスポットに関するレビューや写真を投稿するユーザーコミュニティー「ローカルガイドプログラム」を導入した。
2018年3月に車椅子でアクセス可能なルートをGoogle マップで公開し、現在世界中の5000万以上の場所でバリアフリー情報を提供している。2019年2月にはARを利用したナビゲーション機能「ライブビュー」を公開し、歩く方向を現実世界に重ねて表示することが可能になった。
現在、Googleマップは220以上の国と地域を地図に収め、約2億の場所と企業の情報を公開している。当初は「現在地から目的地までどうやって行くか」に焦点を当ててきたが、現在ではナビゲーションだけでなく「行きたい場所を探し、目的地ですることを見つける」をGoogleマップのミッションとして掲げている。