高速道路でラクチンな400馬力
プロパイロットで快適ドライブ
このように「400馬力のFRスポーツセダンを自在に操るばかりか、排気音を大きくせよ」という星野先生に、その場にいた関係者は驚愕。ですが、それより恐ろしいのは誰でも扱える400馬力のセダンを作り上げた日産自動車の技術力といえるでしょう。
読者が気になるのは、ハイブリッド版スカイラインとの違いかと思いますので、筆者が以前乗った時の印象を簡単に申し上げたいと思います。ハイブリッド版は乗り心地はめっぽう硬く、NISSAN GT-RやフェアレディZに通じる凄味があります。いっぽう400Rは「ライトウェイトスポーツに近い」感覚で、確かにフレンドリーであり、気持ちよさが全面に出ている印象。ちなみにサイドブレーキは、ガソリン仕様はフット式ですが、ハイブリッド仕様は電気式という違いもあります。
さて、星野先生には高速道路に乗ってもらい、プロパイロットを初体験していただきました。ハイブリッド仕様ではプロパイロット2.0という、ハンズオフ(手放し運転)が可能ですが、スカイライン400Rは従来通り「単一車線における車線と車間を監視する」タイプのプロパイロットです。
「本当に車が車線の中央をキープしていて、ハンドルが勝手に動くのは不思議。前に車がいたら車速が落ちていくし、これは本当にラクですね」と先生は驚きを隠しません。「これ、凄くないですか?」と妙にはしゃぐ先生、実にカワイイお姿であります。
スポーツカーらしさを求めてしまうと肩透かしというのはありますが、逆にそこがスポーツセダンらしさ、なのでしょう。「これ本当にいい車ですね。562万5400円(税込)という値段も、いいところではないでしょうか。」と星野先生から合格をもらった今回のクランケ「スカイライン 400R」。日本のスポーツセダン、いや世界の水準が思いっきり上げた、そんな印象を受けられていました。

この連載の記事
- 第7回 内装も走りも豪華絢爛! BMW艦隊の旗艦「7シリーズ」を堪能
- 第6回 ランボルギーニ「ウラカン EVO RWD」は誰でも楽しめる懐の深さが魅力
- 第5回 フレンチスポーツ・アルピーヌ「A110S」はオシャレと走りが両立している!
- 第4回 新型BMW Z4は男のロマンも女のロマンも詰まったオープンカーだ!
- 第3回 レクサス IS300h F SPORTを華麗に乗りこなすレースクイーンがいた!
- 第1回 一生奉仕したくなるほど刺激的なアウディ R8
- この連載の一覧へ