●iPadの転換点は2018年
少なくと、筆者の2019年を振り返るとYesとしか言いようがありません。2018年モデルのiPad Pro 12.9インチはすでに「メインマシン」。本連載の原稿もほとんどがiPadで書かれた原稿でしたし、プレゼンテーションも、写真の編集も、画像作成も、iPadのアプリの方が効率的にこなせるようになりました。
おなじみとなったMarkdownエディタのUlyssesと、Adobe Lightroom / Spark / Premiere Rush、そして今年加わったPhotoshopも、iPadでのコンテンツ制作の自由度を高めてくれています。またiPadOSのウェブブラウザSafariがユーザーエージェントで「Mac」として振る舞うようになり、Webアプリを使うためにMacを持ち出す必要もなくなりました。
個人的な経験としても、アプリケーションの充実からしても、やはり2018年はiPadがメインマシンを張れるようになる境目だった、と認識して良さそうです。裏を返せば、2010年の予測は、2018年までは予測でしかなく、実感を持ったPCのリプレイスたり得なかった、ということです。
筆者は2001年からMacをメインマシンにしてきましたので、2018年にメインマシンの座をMacからiPadへと引き渡すことになりました。しかし同時にSurface Goを手放すことはできません。Surface Goの非力さからすると、長時間仕事をしようとは思えないのですが、日本のオンラインバンキングを利用する上でWindows、というかInternet Explorerが手放せず……。
外的要因とはいえ、Macは起動しなくてもいいがWindowsは必要、という皮肉な結果となりました。
この連載の記事
-
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 -
第148回
iPhone
アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと -
第147回
iPhone
アップル製品ラッシュふたたび? -
第146回
iPhone
アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている -
第145回
Apple
アップル新型「iMac」驚きの電源 - この連載の一覧へ