最新パーツ性能チェック 第269回
ベンチマークでわかったGTX 1660 Ti寄りの性能
GeForce GTX 1660 SUPERと1650 SUPER発表、“中原の覇者”はNVIDIAか?
2019年10月29日 22時00分更新
「Call of Duty: Modern Warfare」のDXR時はぐっと落ち込む
フレームレートの最大と最小の落差が激しいのがこのゲームの特徴で、特に最小60fps以上の維持にはハイエンド級のGPUが必要になる。とはいえ、GTX 1660 SUPERであれば平均70fps以上は出せるのだから及第点とすべきだろう。このゲームではGTX 1660 SUPERは1660 Ti寄りの性能だが、4KではGTX 1660 Tiにだいぶ差をつけられている。
最後に直近リリースでNVIDIAも力を入れている「Call of Duty: Modern Warfare」のパフォーマンスも見ておきたい。画質は最高設定とし、キャンペーンの“ピカデリー”で一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」計測した。このゲームはDXRを利用した影の処理にも対応しているため、DXRを有効にしたパターンでも計測した。
このゲームでもCUDAコア数の影響が強いようで、GTX 1660 SUPERの性能はGTX 1660 Tiと1660のほぼ中間。DXRオフ設定であれば、WQHD時でも平均70fpsオーバーでゲームが楽しめる。競技性を重視するなら画質を下げる、あるいはもっとパワーのあるGPUが欲しくなるが、リフレッシュレート60HzのフルHD液晶ディスプレーでプレイするなら十分なパフォーマンスが出せるだろう。
DXR有効時はフレームレートがぐっと落ちるが、この時GTX 1660 Tiと1660 SUPERの差に注目したい。フルHD時ではGTX 1660 Tiの約78%にまで落ち込んでいるが、これはDXRの処理をCUDAコアで実行しているため、CUDAコアの多いGTX 1660 Tiが圧倒的に有利になるためだ。また、理由は不明(おそらくドライバーが原因か……)だが、GTX 1660に逆転されるという不可思議な結果も得られた。
だがWQHDより上になると、GTX 1660 TiでもDXR以外の描画処理で手一杯気味になるため、相対的に差が縮まる。もちろん、GTX 1660 SUPERの評価用ドライバーの熟成がこのゲームに対して不十分であるため、性能が開いている可能性もある。

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