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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第65回

株価の運命を握る重要ジャンル:

アップルがヘッドフォン祭りになっているワケ

2019年10月29日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●Apple Musicとも好相性

 ノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォンとしては、ソニーやBOSEなどが先行しています。

 折りたたみ式のヘッドフォンのデザインとして、ソニーはフレームをたたむと電源がOFF、開くとONという機構を取り入れましたが、Beatsもそれを習っており、ワイヤレスヘッドフォン体験として定着するものになっていくのではないか、と思います。

 その上で、ノイズキャンセリングなのにオープンイヤーという手軽さ、Apple H1チップを搭載し、iPhoneだけでなくiPad、Macなどでも切り替えや設定を頻繁にせずに利用できるテクノロジー面での手軽さを身につけています。体験とスタイルが、ユニークさを作り出している、と評価しています。

 またApple Music、Apple Arcade、そしてApple TV+といったサブスクリプションサービスは、手元にあるどのデバイスで楽しめるよう設計されています。コンテンツの途中でデバイスを切り替えてもSolo Proをつけっぱなしにできる点は、サービスとハードウェアの体験の一貫性を保つことになるでしょう。

 11月は飛行機にたくさん乗るので、ぜひ機内でも試してみたい、そんな製品でした。ケースにもカラビナがついてきておしゃれですし、とても楽しめる製品に仕上がっている、という好印象です。


筆者紹介――松村太郎

  1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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