僕はテトリスがそこそこ強い。
初めて触ったのは1988年のファミコン版だったが、当時はとくに上手なわけではなかった。強くなったきっかけは、2006年に親しい友達から勧められて始めたニンテンドーDS用の『テトリスDS』である。勧めてきた友人がものすごく強かったので、対抗するため自分も強くなっていったのだ。
友人は「テトリスはスポーツである」と言い切っていた。「テトリスなんてただのゲームじゃん」と思う読者が多いかもしれない。
だが、eスポーツという言葉が一般化してきた現在、テトリスも海外の「Classic Tetris World Championship(CTWC)」など、競技として確立した地位を得つつある。僕も何100時間もプレイするうちに「確かに、これはスポーツだな」と思える実感を得た。
今日はテトリス上達のターニングポイントとなった出来事と、 2月にリリースされたNintendo Switch版の『TETRIS 99』にいたるまで、今でも進化し続けるテトリスのルールについて書いてみたい。
テトリスを続けると、スポーツと同じく限界に気づく
テトリスを何100時間かやっていると、自分の強さに限界が来たのがわかるようになる。速いG(テトリスの世界では落下速度を1Gのように「G」を使って表す)には対応できるが、対戦のレートなどでそれ以上実力が上がらない壁のようなものが見えてくるのだ。
そのとき、実際に実力アップの効果があったのが「競技のルールやガイドラインを詳しく知る」ことだった。
それまで、テトリスのルールなんて、「テトリミノ(ブロックのこと)を回転させて隙間なく並べば消せる」だけだと思っていた。ところが、調べてみると、勝負に勝つために有効なさらに細かいルールがあったのだ。
この連載の記事
- 第319回 歌声合成ソフト「UTAU」でオリジナルキャラを歌わせてみた
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第314回 おしゃれすぎるファン付きウェアを買って重要な問題に気付いた
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- この連載の一覧へ