松本典子の「Azure Logic Apps」超入門 ~AI編~ 第6回
Logic Appsから「Azure Computer Vision API」を使う
文字入り画像を送るとテキストに書き起こすLINEボットを作ろう
2019年10月03日 10時00分更新
こんにちは。Azure MVPの松本典子です。今回は、LINEで文字入りの画像を送信すると、そこに含まれる文字の書き起こし(テキスト抽出)を行うLINEボットを、Logic Appsを使ってノンコーディングで作成する方法をご紹介します。
今回の仕組みを作成する手順は以下のとおりです。
- LINE Messaging APIの登録
- Computer Visionの作成
- Azure Logic Appsの作成
1. LINE Messaging APIの登録
LINEボットを作成するために「LINE Messaging API」を利用します。利用方法はLINE公式サイトの「Messaging APIを利用するには」を参照してください。
2. Computer Vision APIの作成
Cognitive Serviceの「視覚」にカテゴライズされている「Computer Vision」を利用します。Azureの管理ポータルからの新規作成方法は以前の記事を参照してください。
また今回は、Free(F0)プランを利用する簡易版となります。大量の処理を行う必要がある場合は有料(S0)プランに適宜変更してください。
3. Azure Logic Apps を作成する
3-1. Azure Logic Appsを新規作成する
Azureの管理ポータル の左メニュー項目「+リソースの作成」→「Web」をクリックすると、項目にAzure Logic Appsが表示されます。Logic Apps の新規作成方法は以前の記事を参考にしてください。
3-2. ワークフローを作成する
このように、作成するワークフローはとてもシンプルです。トリガーで使用するJSONが正しければ手軽に作成できます。
3.2-1. Azure Logic Appsのトリガーの作成
Azure Logic Appsのトリガーには「HTTP 要求の受信時」を選択します。 「1」には以下のJSONをコピペします。このJSONはデータの入力形式を指定するものです。
{
"properties": {
"events": {
"items": {
"message": {
"properties": {
"address": {
"type": "string"
},
"fileName": {
"type": "string"
},
"fileSize": {
"type": "number"
},
"id": {
"type": "string"
},
"latitude": {
"type": "number"
},
"longitude": {
"type": "number"
},
"packageId": {
"type": "string"
},
"stickerId": {
"type": "string"
},
"text": {
"type": "string"
},
"title": {
"type": "string"
},
"type": {
"type": "string"
}
},
"type": "object"
},
"postback": {
"properties": {
"data": {
"type": "string"
}
},
"type": "object"
},
"properties": {
"replyToken": {
"type": "string"
},
"source": {
"properties": {
"groupId": {
"type": "string"
},
"type": {
"type": "string"
},
"userId": {
"type": "string"
}
},
"type": "object"
},
"timestamp": {
"type": "number"
},
"type": {
"type": "string"
}
},
"type": "object"
},
"type": "array"
}
},
"type": "object"
}
コピペ後、「保存」をクリックし保存します。保存が完了すると、「2」部分にURLが表示されるのでコピーし、LINE側の設定に使用します。
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