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10nmプロセス製造のノートPC向けCPU

Ice LakeことIntel第10世代Core U/Yシリーズの型番が発表、「G7」は最上位Irisの印

2019年08月01日 22時00分更新

文● ジサトライッペイ

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型番からシリーズを示すアルファベットが消えた

 一方で、これまで型番末尾にあったシリーズを表わす「U」や「Y」の表記がなくなったことで、どのシリーズなのかぱっと見わからなくなってしまったという見方もできる。とはいえ、型番を改めて見てみると、Uシリーズは4桁数字の末尾が「8」か「5」、Yシリーズは「0」で統一されているのでそこを判断材料にするのが現状最もわかりやすいかもしれない。ちなみに、このルールはTDPとも連動(8=28W、5=15W、0=9W)している。

 また、UシリーズもYシリーズも従来の第8世代Coreプロセッサーぶりで、実は同セグメントでは第9世代Coreプロセッサーがスキップされている点にも触れておこう。というのも、これは長らく14nmプロセス製造で足踏みをしたことで、各セグメントごとの発表タイミングがずれたことに起因する。その結果、第8世代CoreプロセッサーのUシリーズはKaby Lake Refresh-U、Coffee Lake-U、Whiskey Lake-U、Cannno Lake-Uと4種類も発表することになった。

 そう考えると、今回の第10世代Coreプロセッサーでは晴れてそのあたりがすっきりしてくれたことが素直にうれしい。そして、その性能は第8世代Coreプロセッサーから大きく向上している点も見逃せない。

 詳しくは前出の過去記事に譲るが、第10世代CoreプロセッサーのSunny Coveマイクロアーキテクチャーは凄まじい。CPUコアのIPC向上はもちろん、内蔵GPU(Gen 11)の大幅性能向上、Thunderbolt 3やWi-Fi6 Gig+の統合など、次世代ノートPCの性能を従来から格段にクラスアップできる仕様だからだ。

第10世代CoreプロセッサーのUシリーズの概要。

 Yシリーズは第8世代CoreプロセッサーではAmber Lake-Yが記憶に新しいが、同時発表だったWhiskey Lake-Uに比べて統合PCHは古いままで、TDPが0.5Wアップ(4.5W→5W)して性能を微増した割に、あまり採用PCを見かけなかったのでなんとなく不遇なイメージがあった。ところが第10世代Coreプロセッサーでは、「省電力なUシリーズの廉価版」といった印象はほぼなくなった。

 統合PCHはUシリーズと同じく、Intel 495シリーズ(14nmプロセス製造)でWiFi 6 Gig+(IEEE802.11ax、2×2、160MHz)に対応。もちろん、Thunderbolt 3も統合されている。TDPが9Wに大幅アップしているが、ここは以前のTDP4.5~5WだったYシリーズの市場動向(採用状況)を考慮し、抜本的に見直したのかもしれない。

第10世代CoreプロセッサーのYシリーズの概要。

 さて、度重なる開発遅延で延び延びになっていたIntelの10nm CPUだが、第10世代Coreプロセッサーでいよいよ本格展開というところまできた。大きく向上した性能と大幅に拡張した機能が、PCメーカーの開発陣にどういったインパクトをもたらすかは未知数だが、COMPUTEX 2019ではすでに採用PCもちらほら見受けた。第10世代Coreプロセッサー搭載PCの発売が待ち遠しい限りだ。

 なお、第10世代CoreプロセッサーはノートPC向けのIce Lakeのほか、今後12ヵ月以内にすべてのセグメントで展開する予定とのこと。今回のIce Lakeはその始まりに過ぎないという。競合の強烈な反撃をくらったデスクトップPC市場では、第10世代Coreプロセッサーの早期展開を求める声が多そうだ。

第10世代Coreプロセッサーのロゴバッジ。

Ice Lakeのウェハー。

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