とにかくCPUが足を引っ張る旧PC……
グラボの性能を引き出すなら最新CPUに限る
「デビル メイ クライ 5」のテストでは、画質を最高に設定し、ミッション3「空飛ぶ狩人」の開始から1分間のフレームレートを「OCAT」で計測しました。
最新タイトルながら比較的軽量な本作は、フルHDであれば検証用PCでは平均200fps超えを達成できました。一方で、RTX 2080 Ti搭載時の比較用PCは平均142fpsと、やはり検証用PCとは大きな差があります。
とはいえ、GTX 1060搭載の比較用PCでもフルHDで平均約85fps、WQHDで平均約63fpsとギリギリではありますが、WQHDでのプレイが現実的なラインなのでミドルクラスのPCゲーマーにとっては嬉しいポイントかもしれません。
最後に「Battlefield V」のテストです。画質は「最高」で、APIは比較のためにDirectX 11を選択。シングルプレイ「大戦の書」の「北極光」ステージで、一定コースを移動した際のフレームレートを「OCAT」にて計測しました。
グラフの傾向はこれまでのタイトルとほぼ同じです。最新のヘビー級タイトルなので、やはり比較用PCのフレームレートは平均でも60fpsに届きません。ここまでの結果を見ると、さすがに4年前のPCでは最新環境での快適なパフォーマンスは望めず、まるごと買い替えてしまうのがベストな選択であると言うほかないでしょう。
GPUだけを高性能なものに乗せ換えるのはいちおう有効ですが、それでは本来想定されている性能が発揮できないということは覚えておく必要があります。
ちなみに検証用PCでAPIにDirectX 12を適用した場合、このグラフよりもフレームレートは大きく向上します(フルHDで平均163.012fps、4Kで平均77.54fps)。Windows 10であれば、よりハードウェアの性能を引き出しやすいDirectX 12環境でのプレイをおすすめします。
この連載の記事
-
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック -
第446回
デジタル
「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は“約束された”最強のCPUになれたのか? ベンチマークで見えた利点と欠点 - この連載の一覧へ