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業界人の《ことば》から 第348回

富士通のスマホブランド、arrowsがなぜ翻訳機を出すのか

2019年06月21日 12時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「マルチ翻訳機は、スマホメーカーならではの使いやすさや性能の追求ができる商品領域。これからも、スマホのノウハウを活用して新領域に挑む」(富士通コネクテッドテクノロジーズの高田克美社長)

スマホメーカーならではの追求ができる領域

 富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は、2019年夏の新製品として5つのarrowsを発表した。

 スマートフォンでは、NTTドコモ向けの「arrows Be3 F-02L」およびソフトバンク向けの「arrows U」、法人向けモデルの「ARROWS M359」を発売。フィーチャーフォンはNTTドコモ向け「arrows ケータイ F-03L」をリリース。

 そして、マルチ翻訳機「arrows hello」である。

 このなかでも異例なのが、マルチ翻訳機のarrows helloである。スマホメーカーである同社にとっては、これまでとは異なる領域の製品ともいえる。

 富士通コネクテッドテクノロジーズの高田克美社長は、「量販店に行くと数多くの翻訳機が並んでいる。しかも、素晴らしい商品ばかり。その市場に我々が参入する理由はなにか。それは、スマホメーカーならではの使いやすさや性能の追求ができる商品領域であると考えたからである」とする。

 翻訳機にスマホのブランドである「arrows」を残したのも、「arrowsは顧客ニーズへの対応と、新たなコミュニケーションスタイルやライフスタイルの実現に向けて、その時代ごとの革新的な技術を搭載してきた」という背景と、

 「arrowsシリーズのDNAを継承し、安心して使ってもらえるブランドとして、人と人、技術をつなぐ新たなコミュニケーションツールとして、スマートフォンやタブレットの枠を超えた快適なコミュニケーションを届ける」という新たな狙いを込めたのが理由だ。

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