このページの本文へ

Photoshop CCやPremiere Proの起動が劇的に速くなる!

大容量HDDを高速で使えるインテル® Optane™ メモリー搭載PCのススメ

2019年07月09日 11時00分更新

文● 北川達也 編集●ジサトライッペイ

提供: インテル

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
>

写真や動画のコピーでも高速化

 最後に、書き込みを伴う作業でOptaneメモリーの効果がどのぐらいあるのか見ていこう。この検証ではUSBメモリーからPCに写真ファイルをコピーしたときの時間、ストレージ内で写真ファイルや動画ファイルをコピーする時間、Photoshop CCでRAW現像を行なったときの時間を計測している。

USBメモリーからPCへ252枚の写真ファイル(合計3GB)をコピーした時間。コピーにはRobocopyコマンドを使用し、対象のコピーが完了したら削除し、再度コピーという流れで5回繰り返した。

 USBメモリーからPCへのコピー時間はCrystalDiskMarkの結果が色濃く反映された。Optaneメモリー搭載PCはHDD搭載PCの半分以下で、最大書き込み速度が2.2倍であることを考えると、順当な結果と言えるだろう。

252枚の写真ファイル(合計3GB)をストレージ内でコピーした時間。コピーにはRobocopyコマンドを使用し、対象のコピーが完了したら削除し、再度コピーという流れで5回繰り返した。

18GBの動画ファイルをストレージ内でコピーした時間。コピーにはRobocopyコマンドを使用し、対象のコピーが完了したら削除し、再度コピーという流れで5回繰り返した。

 興味深いのはストレージ内コピーしたときの時間だ。写真のコピー時間はUSBメモリーからPCにコピーした時と同様、Optaneメモリー搭載PCがHDD搭載PCの約半分の時間だったのに対し、動画のコピーでは写真ほど大きな効果が見られていない。これは動画のコピーではOptaneメモリーの容量(16GB)を超える容量のデータ(18GB)の書き込みを行なったのが原因だ。

 Optaneメモリーはアプリの読み込みなどの高速化用と、書き込みの高速化用に分けて運用されている。ゆえに、書き込みが高速化されるのは、あくまでも書き込み高速化用に割り当てられている容量以内に限られる。これを超えると、もともとのHDDの速度で書き込みが行なわれるため、効果がなくなるというわけだ。

 今回のテストでは、写真は3GB書き込んでおり、動画では18GB書き込んでいる。つまり、3GBの写真データはOptaneメモリーの書き込みの高速化用に割り振られているエリア内に収まる大きさだったのに対し、18GBの動画データは収まりきらずうまく高速化できなかったということだ。

Photoshop CCでRAW現像中の画面。

Photoshop CCのバッチ処理で50枚のRAWデータをJPEGに変換して保存するまでにかかった時間を計測。テストが終了したら変換済みの写真を削除して、PCを再起動して再テストという流れを5回繰り返した。なお、Optaneメモリー搭載PCの場合、現像用のRAWファイルをOptaneメモリー+HDDにコピーした後に、一度Optaneメモリーの高速化モードを解除してからテストを実施している。

 また、写真のRAW現像にかかった時間もOptaneメモリー搭載PCが191.39秒に対し、HDD搭載PCは208.49秒とOptaneメモリーの効果はさほど大きくはなかった。このテストではRAW現像後、JPEGファイルで保存する時間は短縮されているが、写真の読み出しがほとんど高速化されていなかったのが原因だろう。Optaneメモリーはアプリの起動は積極的に高速化するが、利用頻度が低いと思しき写真や動画データなどの高速化には消極的なのだと推測できる。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン