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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第43回

いよいよ来週開催、WWDC 2019で期待していること:

アップルは古いiPhoneをいつまでサポートするのか

2019年05月28日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●iPhone戦略についても注目

 さて、やはり最も注目を集めるのが、iOSでしょう。2018年はiOS 12をリリースしましたから、2019年は順当に行けばiOS 13が登場することになるはずです。

 WWDC 2019のプレス向け招待状は、暗い背景にネオンのような絵文字が集まっている楽しげな雰囲気のイラストでした。すでにmacOSで昨年導入された、画面全体のトーンを暗くするダークモードがiPhoneにも登場するのではないかという予測はさすがに安易すぎるでしょうか。

 それ以上に注目したいのが、「どのiPhoneまでiOS 13をサポートするのか」ということです。

 アップルは2018年までは決算でiPhoneの売上高とともに販売台数を公表してきました。しかし2019年以降は売上高のみの公表となりました。正直なところ、決算でどんどん減少するネガティブな数字を発表し続けるのは投資家に悪い印象を与えることになり、わざわざ出す必要はないというわけです。

 これに代わってアップルは「アクティブインストールベース」という数字を公表しはじめました。現状は昨年から1億台増えて14億台。iPhoneの販売が低迷している中、それ以上の人々がアップルデバイスを使いはじめている点を、疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

 iPhoneの販売台数・売上高にはアップルが販売したデバイス数が含まれています。しかしiPhoneは中古や再生備品も販売されており、割安のデバイスを求めるユーザーには人気です。格安SIM向けはもちろん途上国でもiPhone商戦の主戦場にすらなっています。

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