数ヵ月かかっていた「修正プロセス」を
「数時間から24時間」にするのが、新マップの目的
「新しいマップの導入については、ローカル(日本)のチームと共に、できる限りいいものを、考えながら進めました。しかし、いくつかの部分で想定外の問題があったことは事実。品質については、常に重視しています。継続的にフィードバックを受けて、改善を続けています」と、グラスゴー氏は語った。
シンプルに多くの人々が疑問に思うのは、「なぜマップのデータを変えなければいけなかったのか」ということだ。実は、彼の次のコメントに、答えの一端が含まれている。
「できるだけ早い修正を心がけています。マップが公開されて24時間で43の高速道路を追加し、(通行できないはずの)私道をミュートし、地形の修正も多数、実施しました」(グラスゴー氏)
「間違いなのだから直すのが当たり前だろう」と、そう思うかもしれない。だが一方で、「24時間以内に素早く修正を繰り返すという行為が可能になった」ということ自体が、新しいマップデータへの移行の大きな目的だった。
「従来の日本向けマップでは、変更を加えるために数ヵ月単位の時間が必要でした。しかし、新しいマップであれば、フィードバックを受けてから数時間、数日単位で変更できます。たとえばこんなフィードバックがありました。(グラスゴー氏)
『新しいバイパスが3月10日にできましたが、地図にありません』
このフィードバックを3月20日に受けたあと、地図には3月22日に反映されました。素早く修正できることで、結果的に、正確なマップをみなさんに届けられるようになったのです」(グラスゴー氏)