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なぜGoogleマップの地図は変えなければいけなかったのか

Googleマップの劣化原因「地図」になにが起こったのか?

2019年05月27日 09時00分更新

文● 西田宗千佳 撮影●四宮義博 編集●飯島恵里子/ASCII

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2012年12月のGoogleマップ公式ブログより。※画像をクリックすると該当ブログに移動します

日本にようやくやってきた「Ground Truth」プロジェクト

 現在グーグルは、多数の国で「Ground Truth」と呼ぶプロジェクトを進めている。Ground Truthは、地図や地点情報を提供する協力会社のデータだけでなく、グーグルが持つ空撮画像・衛星写真・ストリートビューのデータなどを補足情報として使い、現実世界に近い地図を作ることを目的としている。「素早く短時間で更新できる」という要素は、Ground Truthの特徴のひとつである。

 計画自体は2008年にスタートし、2014年には導入国が50を超えた。だが、日本には導入されていなかった。今回の変更は、日本にGround Truthを導入するのが目的だった。

参照したいエリアがオフライン・マップに対応していれば、ダウンロードをすることで、オフラインでマップを利用することができる

 Ground Truthの導入により、地図データの活用の幅はより広がる。地形や道路は、「全国」に視点を広げると、きわめて頻繁に変更されている。更新の迅速化は、正しい情報を提供するために必要な要素でもある。そして、ARナビや「乗り換え案内」を含んだナビゲーションなどのサービスを高度化するにも、Ground Truthをベースとして開発された技術が使われている。

 「他の地域ではオフライン・マップが提供されていましたが、日本ではまだでした。しかし、新しいマップに切り換えたことで、オフライン・マップもようやく提供が可能になりました」、そうグラスゴー氏は語る。

 この点については、技術的にGround Truthが必要、という話というよりは、地図のライセンス提供に関する条件の問題だった、と筆者は認識している。まあどちらにしろ、新マップによって、オフライン・マップを含めた「他国にはあった機能」がようやく提供になった、というのは事実だ。

 だが結果として、地図の品質が落ちてしまったことは、ユーザーの目線で見れば本末転倒に思える。グーグルには改善をお願いしたいし、事実、彼らも対応中だ。「指摘の多い道の形についての違和感なども認識している」(グラスゴー氏)とはいうものの、スタートの時点で、もう少し慎重な配慮が必要だったのではないか。

 今回の地図変更について、ネット界隈では「切替は自動運転のため」とする説が多い。しかし、確認したところ正式にグーグル側から「その意図は一切ない」と、否定のコメントを得られた。実際、自動運転に必要な地図とGoogleマップで「人が見る地図」は大きく要素が違うもので、筆者も「それはあり得ない」と考えていた。その点については、裏付けがとれた格好である。

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