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Googleマップの変化でなにが起きるのか

Googleマップは「新マップ導入」でどう変わるのか

2019年05月29日 09時00分更新

文● 西田宗千佳 撮影●四宮義博 編集●飯島恵里子/ASCII

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左からグーグル GEO 関連製品担当 バイスプレジデントのデイン・グラスゴー氏、日本での取り組みについてGoogleマップ シニアエンジニアリングマネージャーの後藤正徳氏も解説のため同席した

 グーグル GEO 関連製品担当 バイスプレジデントのデイン・グラスゴー氏へのインタビュー、後編をお届けする。

 前編では、「なぜGoogleマップの地図は変えなければいけなかったのか」をお伝えしたが、後半では、「Googleマップの変化でなにが起きるのか」を解説したい。

 前編で述べたように、日本のGoogleマップに使われる地図データは、2019年3月21日を境に、グーグル自らがデータ化したものを軸にした、新しいものに切り替わっている。これは、同社が「Ground Truth」と呼ぶプロジェクトに基づく。

 新しい地図データに基づくGoogleマップでは、なにが変わっていくのか? その辺を探ってみよう。

日本の事情に合わせてナビをアップデート

 地図はその土地の暮らしに密着したものだ。だからこそ、その土地で作られた地図を信頼する人が多いのも当然だ。今回の地図データ変更の件で、グーグルへの信頼を失った人も少なくないだろう。筆者も少なからず落胆した。

 一方で、グーグルは日本に地図関連のチームを抱えており、開発の人員も多数いる。そして、グラスゴー氏自身、実は7歳から10歳までを日本で過ごしているという。「だから、日本の道の複雑さや難しさも、理解しているつもりです」と話す。

目的地への「経路」をタップすると、目印となる場所や建物が表示される

 日本と他国には、地図を使って移動する上でも、違った特性がある。

 海外、特にアメリカでは道のすべてに名前がついているため、「●●ストリートをまっすぐに行って、●●アベニューで右に曲がる」という言い方で道順がわかる。しかし日本の場合には、「コンビニの角を右に曲がって、郵便局を左に」という感じ。すなわち、道にあるランドマーク(目印となる場所や建物)が、ナビゲーション(経路案内)をするための重要な要素になっている。

 こうした違いに対応するため、新しいGoogleマップでは、コンビニエンスストアなどの目印を示してナビをするようになっている。すべての場合に有効なわけではないが、経路によってはナビの出方が変わってきている。

公共交通機関を含めた経路案内では、号車案内や出口などの情報が表示されるという

 新しいナビでは、自動車ナビの際に「建物の出口がどこか」を想定して表示を変えるようになっている。また、公共交通機関を含めたナビでは「何号車に乗ればいいのか」「駅の何番出口から出るべきか」といった情報が出る場合もある。

 地図サービスのデータは、地形だけをもっているわけではない。ナビのために必要な建物など、多彩な情報を組み合わせた複雑な構造になっている。ナビサービスによって表示される情報が違うのはそのためで、今回、グーグルは地図データが変わることで、表示に変化が現れ始めた……ということである。

パリでのGoogleマップでの検索例。地下鉄やライドシェアの他、電動キックボード・シェアの「Lime」も候補に現れた

 ちなみに日本のナビでも、タクシーやライドシェアがナビに出てくるようになっているが、海外の場合には、より多彩な交通機関が出てくるようになっている。先日筆者が取材で訪れたパリでは、電動キックボード・シェアまで、利用する交通機関の候補として出てきた。こうした情報も、地域で使えるサービスに合わせた多様化の一環である。

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