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僕らが知らないGoogle マップ 第7回

Googleマップは15周年でどう変わったのか?

Googleマップ「地図改善」への戦い ジェン・フィッツパトリック氏語る

2020年04月03日 09時00分更新

文● 西田宗千佳 編集●飯島恵里子/ASCII

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Googleマップ・シニアバイスプレジデント、ジェン・フィッツパトリック氏

 2020年2月6日、Googleマップがスタートして15年が経過した。世界中の人々がPCで、スマホで、自動車の中で利用し、筆者もお世話にならない日はない。

 Googleマップはこの15年でどのような進化を遂げたのか? そして、これからどのような方向へ向かうのか? Googleマップ・シニアバイスプレジデントのジェン・フィッツパトリック氏に聞いた。

「モバイル化」ですべてが変わった

2005年のGoogleマップには「印刷」ボタンが表示されていたことを、覚えているだろうか?

 「15年前に旅行する時、我々は地図を紙で持ち歩いていました。Googleマップが始まっても、最初のうちは印刷して持ち歩いていましたよね。2005年のGoogleマップには『印刷』ボタンが大きく表示されていました。

 家を出る前には運転ルートを印刷し、それを助手席において出かけたものです。でも、今は違います。2008年に携帯電話への対応を始めたことが、きっかけです。ポケットにはいった携帯から、世界をナビゲートするきかっけをつくりました。このことが、Googleマップを本質的に変えてしまったのです。

 最初は自動車での移動ルート検索が中心でしたが、歩行ナビや乗り換え案内、自転車にスクーターや自動車などのシェアリングサービスへと広がりました。みなさんが期待することは、静的な交通情報ではなくなっています。

 『いつ電車が来るのか』『どのくらい待たないといけないのか』という現在必要な情報です。以前はGoogle検索に『レストランの名前』を入力していましたが、今はもっと長く、複雑な質問をするようになっています。『このホテルの近くで最高のラーメン屋さんは?』『そこへ行くための道のりは?』『そこではなにを選ぶのが最高?』といったようにです。

 その場所がいつ混んでいて、どのくらい静かなのか、という情報も求められるようになりました」(フィッツパトリック氏)

 実際、Googleマップほど、スマートフォンの登場で価値が大きく変わったサービスも少ないと感じる。スマートフォンが起こした変化は、それまで「現地に行く前」に行っていた検索行動を「現地にいくまで」に行うことに変え、さらには「興味を感じた瞬間に行うこと」に変えた。移動中に情報を得るようになった結果、人々にとっての情報の価値は大きく変わり、情報産業にとっての価値も変わった。

 現在のGoogleマップは、経路を検索するだけのものから「気になる場所がどうなっているのか」を探し、そこへ行く手段を探す道具へと変わっている。

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