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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第510回

世界最高速スパコンFrontierがAMD製CPU/GPUを採用 スーパーコンピューターの系譜

2019年05月13日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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AMDのMilanにNVIDIAの次世代GPUを組み合わせた
Pre-Exascaleシステムの「Perlmutter」

 2017年にAuroraの位置付けが変わった結果として、ロードマップがどう変わったのか? というのが下の画像だ。

ECPのロードマップ。Pre-ExascaleとExascaleでロードマップが分かれることになった

 まず2020年までに、Summitの後継システムであるNERSC-9がローレンス・バークレー国立研究所に設置される。こちらはEdisonのアップグレードという話になっており、Edisonが2019年5月13日に退役するのを受けて設置される。

 このNERSC-9はPerlmutterという名前のシステムで、2020年末までにインストール、2021年に運用開始を想定している。

NERSCのロードマップ。2024年にはさらにNERSC-10にアップグレードされる模様

 このPerlmutterがまたおもしろい構成で、AMDのMilan(つまり7nm EPYCの次の世代)にNVIDIAの次世代GPU(Volta-Next)を組み合わせたものになる。

Perlmutterもまた主契約者はCrayで、ShastaアーキテクチャーとSlingshotインターコネクトを核に、MilanとVolta-Nextを組み合わせる形になる。ストレージがAll Flashで容量30PB、帯域4TB/secというのもすごい

 Volta-nexttについての説明はないのだが、今年3月に行なわれたGTCの最終日にPerlmutterの説明が簡単にあった。

GTCでのPerlmutterの説明。これを「Voltaの4倍」と見る向きもあるのだが、実際にはPerlmutterの構成はCPU/GPU混載ノードがCPU 1:GPU 4の構成になるので、こっちの意味ではないかと思われる

 ただNVIDIAとしてもまだVolta-nextの詳細は秘密にしておきたいようで、現時点では性能がどの程度かさっぱりわからない。

 PerlmutterではおそらくVolta-next同士はNVLINK-3を使って接続され、これとMilan CPUやSlingshotとはPCIeでの接続になるものと思われる。NVLINK-3が実はCCIXと互換だといろいろ変わってくるが、そのあたりは今のところ不明だ。

 ちなみに使い方もなかなかおもしろい。従来のXeon Phi用のコードはCPUのみのノード(およそ4000ノード)で処理するが、これがCori(30PF)と同程度であるという。

要するにXeon PhiのコードをNVIDIAのGPUに持ってくのは無理ということだ。Xeon Phiそのものがそんな感じなので、これは仕方ないだろう

 一方CPU/GPU混載ノードはおおむねCoriの2倍以上の処理性能となっており、全体としては90~100PF程度の性能になるものと思われる。

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