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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第510回

世界最高速スパコンFrontierがAMD製CPU/GPUを採用 スーパーコンピューターの系譜

2019年05月13日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 今回はHPの2回目、同社初のコンピューターシステムを開発するまで……と思っていたら、大きなニュースが入ってきたので、久々にスーパーコンピューターの話をしよう。

FrontierはAMDのEPYCおよび
Radeon Instinctがベース

 米国時間の5月7日、米エネルギー省はオークリッジ国立研究所に2021年から納入されるFrontierというエクサスケールスパコンの第2弾をCrayと契約することを発表したが、このCrayが納入するシステムはAMDのEPYCおよびRadeon Instinctをベースとしたものになることが同時に明らかにされた。

 まずは発表内容だが、エネルギー省とオークリッジ国立研究所、それとCrayは、2021年からオークリッジ国立研究所に設置を開始する、世界最高速のスパコンであるFrontierを共同で構築する契約を結んだ。

 ターゲットとなる性能は1.5 EF(ExaFlops)で、契約の総額は6億ドルを超えるとしている。CrayはこのFrontierを、同社のShastaアーキテクチャーおよびSlingshotというインターコネクトで構築するが、このShastaというアーキテクチャーは複数種類のプロセッサー/GPUとインターコネクトを許容する構成になっている。

 そして今回Crayは、AMDのカスタムEPYCチップとRadeon InstinctをこのShastaに組み合わせるという選択をした。

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