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1台3億円で24台限定! アストンマーティン・ヴァルカンの走りを見た!

2019年05月08日 19時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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超希少なレーシングカー
アストンマーティン・ヴァルカンがその走りを披露!

 2016年にわずか24台のみが製作されたアストンマーティンのヴァルカン(Vulcan)が、富士の麓で力強い彷徨を轟かせた。

 ヴァルカンは1台3億円とも言われ、アジア地区では1台のみ、とも言われているサーキット走行専用車。ル・マンで優勝したレースカーの興奮を伝えるとともに、パフォーマンスにおいてはさらにそれを上回るモデルとして設計された、2シーターのFRスポーツカーだ。

 サーキット走行専用モデルというと、フェラーリのコルセ・クリエンティによるXXプログラムの3車種、FXX、FXX-K、FXX-K Evo、599XX、599XX Evo、そしてマクラーレンP1 GTRが知られているが、これらの車種は購入しても基本的に本社保管であるのに対し、ヴァルカンは自分で所有できる。ただし走行する際は、アストンマーティン社の承認が必要だと言われている。

 ロングノーズ、ショートデッキという往年のスポーツカーを彷彿させるボディーは、アルミ合金製シャシーにカーボンファイバーをまとった、まさに今どきのGT3車両の様相。フロントマスクは特徴的なグリルが設けられ、遠くから見ても、ヴァルカンがアストンマーティンのマシンであることを雄弁に物語っている。

 リアには大型のディフューザーとGTウイングが備えられている。印象的なのは多数の半透明樹脂製板が並ぶテールランプ。LEDで透過させて美しくも怪しい光を放つ。

 ヴァルカンのフロントには、カーボン製エアインテークパイプを備えた7リッター自然吸気V型12気筒エンジンが納まる。

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