――現在のビジネスモデルについてお聞かせください
ビジネスとしては、店舗ビジネスと観戦ビジネスの2点。先に立ち上げた店舗ビジネスについては現在世界中に常設店舗がありますが、すべてフランチャイズで展開しています。
もう一方が観戦ビジネス。店舗ビジネスがプレイヤーを増やすものだとしたら、観戦ビジネスは視聴者を増やすものです。視聴者がいることであらゆる形で収益を得られる可能性が生まれますが、現在は収益化しておらず視聴者を増やしている段階です。
視聴者を増やす取り組みは、まさに最近本格化したもので直近に調達した資金の一部もこの投資に当てられます。
HADOは事業開始から3年で累計130万人がプレー
2018年世界大会は163チームが参加
――観戦ビジネスをつくっていくうえでの苦労は?
「スポーツ競技を作る」知見は世の中にほとんど存在しません。そのためHADOを開発、運営してきた過程で様々な課題に直面しましたが、そのひとつが”初心者の方にとってはわかりづらいものになってしまっている”ということ。見てわかりづらいスポーツで視聴者を増やすことは難しい。そのために試行錯誤しています。
そもそもHADOは新しいスポーツであり、まだ誰も知らない段階です。誰も知らない段階でプロリーグを立ち上げても誰も見てはくれません。まず私たちが取り組むことは、HADOに興味を持ってくれる人を増やし、HADOのプレイヤーにファンをつけること。そのためにHADOを知らない、やったことがない人でも見て面白いと感じてもらえる番組を作っていきます。
――HADOの店舗ビジネスの成長についてはいかがお考えでしょうか
店舗ビジネスが立ちあたり収益化できたのは、会社設立から2年目の時点です。そこから現在23カ国52店舗の設置数に至りますが、徐々にプレー人数は右肩上がりで伸び累計で130万人以上、現在は毎月6万試合が行われています。ただ、現在会社として注目しているのはプレー人数よりも大会出場者数と、配信番組視聴者数です。