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世界的な広がりを見せるHADO お台場に旗艦店がオープン

2022年05月18日 06時00分更新

文● 中田ボンベ@dcp 編集● ASCII STARTUP

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お詫びと訂正:掲載当初、撮影クレジットに誤りがありました。該当部分を訂正すると共にお詫び申し上げます。(2022年6月2日)

 AR(拡張現実)技術を用いた新しいレジャーが次々に誕生しているが、中でも高い人気を誇るのが「HADO(ハドー)」だ。ARの世界でエナジーボールを撃ち合うという、まるで漫画やアニメのような戦いができるということで、多くのファンを生み出している。今回は、東京・お台場にグローバル旗艦店「HADO ARENA お台場店」をオープンするなど、ますます勢いを増している「HADO」の現状をレポートする。

国内最大級の「HADO ARENA お台場店」

 「HADO」における最もホットな話題は、なんといっても「HADO ARENA お台場店」のオープンだ。「HADO」が楽しめるスポットは、専用コートを完備した「HADO ARENA」が「HADO ARENA お台場店」を含め国内に5施設。小規模の「HADO FIELD」が2施設。他コンテンツとの併設型店舗である「HADO STORE」が7施設展開されている。

 国内だけでなく、海外も含めたグローバル旗艦店だけあって「HADO ARENA お台場店」は国内最大規模。本施設の目玉といえるのが、最大232名収容可能な「グランドステージ」だ。いわゆるライブステージのように観覧席を配した形になっており、実況や配信ブースも完備。「HADOウォーズ」の試合もここで行われている。

 「プレミアムルーム」という個室フィールドも用意されている。公式大会や配信イベント、テレビの撮影のほか、例えば会社の打ち上げやサークルのイベントなど、大人数で楽しみたいという場合にも重宝する。

 特別なステージだけでなく、正規サイズコートも2面備わっている。場所確保という意味でも、これだけの規模のフィールドは少ないため、例えば2面両方を使ったイベントなど、「HADO ARENA」ならではの利用ができる。

国内外で続々と展開

 「HADO ARENA お台場店」のオープンにより、ますます注目が増すであろう「HADO」。実は日本国内よりも「海外での勢い」の方が強い。「HADO」を展開している株式会社meleapによると、2019年は26カ国で65店舗を展開していたが、2022年4月時点では39カ国で109店舗と3年で大きく拡大した。しかも店舗数はまだまだ伸びているという。新型コロナの影響を考えると、これは驚異的な数字だ。

 海外の勢いには負けるが、国内店舗もこの1年で増加した。例えば、2022年4月は「HADO ARENA お台場」だけでなく、北海道小樽市に「HADO ARENA HUNTER'S」、愛知県豊橋市にも「HADO ARENA 豊橋店」がオープンするなど、猛烈な勢いで新規オープンが続いている。「HADO ARENA お台場店」は旗艦店ということもあり、今後は同店舗をビジネスモデルとして、海外に展開していくという。

体育の授業に取り入れる大学も

 「HADO」の興味深い活用方法として、学校教育への導入が挙げられる。例えば、芝浦工業大学では、体育の授業に「HADO」を取り入れた。導入の理由として、旧態依然とした体育の授業を、新しくて面白いものにできるのではという考えがあった。また、情報技術を活用したスポーツを導入することが「芝浦工大らしさ」につながるのではと考えたという。

 単なる授業への導入だけでなく、「HADO」から得た情報をベースに新しい技術を生み出すなど、情報技術の活用も目的にしている。例えば、「HADO」をプレー中の心拍数を計測するなど、情報工学と体育授業の融合も行っている。「HADO」と芝浦工大とのコラボレーションで何かを生み出す、ということも期待できるかもしれない。

 また、福岡第一高等学校では「HADO部」が設立されるなど、クラブ活動として成立している学校もある。実際に高校からの問い合わせも多く、部活動という形で若年層にも「HADO」が広がっていくと思われる。

 4月だけで3店舗をオープンと、国内で加速的に展開している「HADO」。今後はさらにフランチャイズ展開に注力するとのことだが、手軽に「HADO」が楽しめるスポットが増えると、さらに人気も増すだろう。

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