バッテリー問題をどう解決するか:
Apple Watch睡眠トラッカーへの期待
2019年03月12日 09時00分更新
Apple Watch Series 4
「Apple Watch」は現状、最も成功したスマートウォッチとして、成長を続けています。
Apple Watchが含まれるアップルの「ウェアラブル&ホーム」カテゴリは直近の2019年第1四半期に33%成長しており、具体的な販売本数は示されないものの、前年比で50%の成長を維持しているとしています。
Apple Watchに欠けていた機能があるとすれば、時計らしい丸い文字盤、数日間充電しなくて良いバッテリー、そして睡眠トラッキング機能でしょう。言い方を変えれば、1日=18時間しか電池が持たないため、睡眠機能を搭載できない、というわけです。
しかし、BloombergのMark Gurman氏は「2020年までにApple Watchが睡眠トラッキング機能を搭載する」としており、兆候として機能の試験が行なわれたと情報筋の話を紹介しています。
●睡眠トラッキングはエキサイティング
筆者は2012年に米国で「Jawbone UP」を手に入れ、初めてアクティビティトラッカーを装着しました。そのときに最も面白かったのが睡眠計測機能でした。
普段どれだけカロリーを消費しているのかというのは無意識でやっていることの情報化ですが、運動しているかどうかは起きている時間のことなので分かります。しかし寝ているときに何が起きているのかは、まったく知ることができませんでした。家族にいびきや寝相のことを指摘されたとしても、断片的な話でしかありません。
しかしアクティビティトラッカーを装着して寝てみると、どういう周期で深い眠りを経験しているのか、日々の生活のペースや出来事と睡眠の関係がどうなっているのか分かってきます。どう睡眠を改善するかまではアシストしてくれませんが、睡眠の善し悪しや違いを情報で見ることができるだけでも大きな進歩だと感じました。

この連載の記事
- 第316回 「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える
- 第315回 アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問
- 第152回 アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか
- 第151回 iPhone分解アートと、Appleが目指す未来
- 第150回 アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか
- 第149回 アップル「iPhone 13」4つの魅力
- 第148回 アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと
- 第147回 アップル製品ラッシュふたたび?
- 第146回 アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている
- 第145回 アップル新型「iMac」驚きの電源
- 第144回 アップル新型「iMac」絶対4ポートを選ぶべき
- この連載の一覧へ