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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第596回

寒いから保護猫シェルターQUEUEで保護猫と戯れる

2019年01月29日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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あくまでも猫カフェとは違う

 では、猫に囲まれてごろごろさせてもらおう。猫カフェじゃないのでテーブルと椅子はない。小さなカウンターと椅子が少しあるだけで、基本はベタ座り。撮影はOKということなのでもちろん撮らせてもらう。こういう場所で猫を撮るときに大事なのは、フラッシュは使わない、AF補助光もオフにすること。他のお客さんがいたら写らないようにすること。猫と戯れてる無防備な姿を撮られたいって人はいないので。

 それからあまり大きなレンズを使わないこと。黒くてデカい筒が近づいてきたら猫はびっくりするし、レンズが大きいとその分光を反射するので怖がる猫もいる。ついでにあまりの重装備カメラだと他のお客さんもびっくりする。それから「猫ファースト」であること。寝てる猫は起こさないで寝顔を楽しむべし。

椅子の上で気持ちよさそうに寝てたキジトラのハチワレ。近づいても起きる気配無し。2019年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 床に寝てるときは「あんもにゃいと」のチャンス。そっと起こさないように真上から。

猫はホットカーペットの上で丸くなる。というわけでそーっと真上から狙ってみた。自分の影が落ちないよう注意すること。2019年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 撫でさせてくれる猫はやさしく左手で撫でながら右手で。

おとなしいハチワレのみことちゃん(たぶん)。撫でさせてくれました。2019年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 おもちゃに興味を示した猫を撮るときは、タイミングを見計らって連写で。誰かがおもちゃで遊んでるとこを撮らせてもらうのがいい。冒頭写真もそれ。

猫が得意な真剣白刃取りの瞬間。連写で撮った中の1枚。その場その場で最適なセッティングに変えながら撮るのがポイント。2019年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

猫を飼いたいなら通ってみよう

 保護された猫は実に性格も模様も動きもバリエーション豊かで、1時間もいるとその性格をどんどん見せてくれて面白い。夕方になるにつれ昼寝タイムが終わって活発に動き始めるので遊びたい人はその頃を狙うのがいいかも。

 で、大事な話。ここは猫カフェじゃなくて「保護猫シェルター」なので、在籍している猫は「保護された猫」で基本的に「飼い主」を求めてる。だから猫を飼いたいと思ったら、こういう保護猫カフェや保護猫シェルターに通って常連さんになるのがオススメ。

 そして飼いたい猫がいたら、シェルターの人に相談する。何度も通ってシェルターの人や飼いたいと思った猫に顔を覚えてもらった方が、いきなり「猫をゆずってください」というより話が早いし、雑談しながら猫を飼うコツを教えてもらうこともできよう。

 QUEUEの店長さんと雑談してて、そう思った次第である。今日最後の写真はこちらで。

ペロっと下で鼻の頭を舐めた瞬間をゲット。2019年1月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 そうそう、ここには20匹くらい保護されているんだけど、子猫がいない。なぜかと尋ねたら、子猫を探してる人が多く、はやく引き取り手が決まるんだそうな。

 でもある程度大人になった猫の方が手もかからなくて人にも慣れてるからはじめて飼うのならオススメかと思う。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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