CES 2019レポート 第12回
GTXがRTXになってもサイズも重量も変わらず世界最小のゲーミングノート
新RazerBlade15(2019モデル)発表 = ついに15型ノートがRTX2080を搭載!!
2019年01月09日 19時00分更新
RazerはCES2019に合わせて、RazerBlade15アドバンストモデルの新機種を米国にて発表した。搭載するGPUが最新のGeForce RTX2060/ 2070/ 2080へと大幅なパワーアップを実現したにも関わらず、サイズも薄さも従来モデルのままを保持し、世界最小の15型ゲーミングノートをうたっている。「15型ノートに「80」が載る時代」がきたのだ。
サイズも重さもそのままで
3D速度は160%ってほんまでっか??
Blade15は2018年5月に従来の14型Bladeをフルモデルチェンジしたばかりで、CPUは2019モデルも全てコアi7-8750Hの6コア12スレッドを採用している。メインメモリはDDR4-2677MHzを16GB搭載し、最高で64GBまで拡張可能と2018モデルより32GB多くなった。SSDはPCIe3.0x4で256または512GBを選択でき、最高2TBまで増強可能である。
ディスプレイは15.6型のフルHD(1920×1080ドット)の144Hz動作モデルと、4K(3840×2160ドット)のタッチ対応モデルの2種類となり、2018モデルのフルHD+60Hz動作モデルはなくなった。フルHDのほうは100%sRGBでノングレア、4Kは100%AdobeRGBで、ともにベゼル幅は4.9ミリの狭額縁も変わらない。
新Blade15 (2019)に搭載となるGeForce RTXは同じくCES2019で発表となった2060が「素」で、RTX2070/2080はMAX-Qデザインでの搭載となる。VRAMは2060モデルが6GBで2070/2080が8GBを搭載する。
GeForce RTX20シリーズは、ご存じのとおり新しいTuringアーキテクチャーを使い、通常のグラフィック処理を高速化したうえ、レイトレーシングやAI演算機能も搭載している。
編集部ジサトラ軍団のベンチマークテストでは、デスクトップ用RTX2070の3Dレンダリング能力はGTX1080、RTX2080はGTX1080Ti相当の実力だが、RTX2060の能力はGTX1070を飛び越えて1070Tiに迫る実力である(関連記事参照)。
もちろんノートPCへのインストールであり、なおかつ2070と2080はMAX-Qデザインでの搭載となるのでこれらの結果より遅くなる可能性はあるが、同じボディサイズで搭載できたのはBlade15で採用となった新冷却システムの威力である。
バッテリー搭載量は80Whと変わらないが、持続時間はまだ発表となっていない。新しいパワーマネージメントオプションにより、最高のグラフィックパフォーマンスから駆動時間優先モードまで選択可能となる。
インターフェースも変わらず、USB3.1のタイプA×3とThunderbolt3のタイプC×1、HDMI2.0B×1、ミニディスプレーポート1.4×1を搭載しており,3台の外部ディスプレイを同時に接続することができる。
液晶上部に搭載しているカメラが2018モデルより機能を向上し、Windows Helloの顔認識が利用できるようになった。
重さはRTX2060搭載モデルが2.07kgで2070/2080搭載モデルが2.10kg、4Kモデルが2.15kgと、サイズ同様に重さも変わらない。
ちなみに、Blade15ベースモデルは従来どおり残り、60Hz駆動のフルHD液晶にGTX1060のMAX-Qデザインと1/2TBのHDD、有線LAN端子を搭載する。また、Blade15の「マーキュリーホワイト」塗装モデル「Mercury Edition」もRTX搭載モデルとなった。
現地でのお値段は
RazerBlade15 Advanced Edition 2019
フルHD(144Hz)モデル
RTX2060+SSD512GB=2300ドル
RTX2070+SSD256GB=2400ドル
RTX2070+SSD512GB=2600ドル
RTX2080+SSD512GB=3000ドル
4Kモデル
RTX2070+SSD512GB=2900ドル
RazerBlade15 Mercury Edition 2019
RTX2060+SSD512GB=2350ドル
RTX2070+SSD512GB=2650ドル
従来モデルはGTX1060+512GBが2000ドル、GTX1070+512GBが2600ドルなので、最低価格が上がった感じだが、中心モデルはほぼ同じ値段である。
CES2019ではRazerBlade15に240Hz駆動のディスプレイ搭載モデルや4KのOLED(有機ELディスプレイ)搭載モデルも参考出品されており、さらなる新機種にも期待なのだ~~&早く日本でも発表してくださいおねがいします~~。
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