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最強クラスのCPUクーラーを「2990WX」「2950X」で徹底テスト

果たして簡易水冷を超えられるのか? 「Wraith Ripper」でThreadripperを空冷運用する

2018年12月28日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU)

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取り付けは楽だが……

 前述の通りアタッチメントを利用した簡易水冷、あるいはLIQTECH TR4シリーズよりも取り付け工数は少なくて済むが、Wraith Ripperはパーフェクトな選択肢ではない。大型クーラーゆえに周辺パーツとの干渉が避けられないからだ。

 特にCPUソケットに近いx16スロットに干渉しやすいので、ビデオカードの装着位置にはかなり制約が出てくる。今回はASUSTeK製マザー「ROG ZENITH EXTREME」を使用したが、ソケット端と“PCIEX16_1”スロットの距離が数ミリしか離れていないため、WarithRipper装着時は物理的に使用不能となる。適宜下のスロットに装着すればよい話だが、ROG ZENITH EXTREMEでは2本めのx16スロットはx8動作となる(PCIEX8_2)ため、x16を得るには3本目(PCIEX16_3)に装着する必要がある。ただ見栄えや配線の引き回しで若干トレードオフが出る場合があるので、Wraith Ripper使用時は事前に十分検討しておきたい。

↑ROG ZENITH EXTREMEの場合、バックパネル側のメモリースロットの上にWraith Ripperが覆いかぶさる格好になる

↑一番CPUに近いx16スロットはWraith Ripperによって使えなくなってしまう

↑CPUに一番近いx16スロットが使えないのなら、次に一番近いx16(形状の)スロットに挿せばよい。ただROG ZENITH EXTREMEの場合、2番めのスロット“PCIEX8_2”はx8動作なので、ビデオカードへ行く帯域は半分になってしまう。さらに下のPCIEX16_3へ移すか、x8動作で我慢するかが考えどころだ

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