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石川温のPCスマホニュース解説 第20回

「完全分離が導入されたら、日本のスマホ市場は崩壊しかねない」:

スマホ分離プラン 国の危険な主張

2018年11月26日 16時00分更新

文● 石川温

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●格安SIMと格安スマホをセットにした方が契約しやすい

 ここ最近、NTTドコモのネットワークだけでなく、KDDIやソフトバンクの回線を借りて格安スマホのサービスを手がけるところが増えてきた。

 IIJや楽天はNTTドコモに加えてKDDIを取り扱い始めたし、NTTドコモとKDDIを取り扱っていたmineoは、ついに3キャリア目として、ソフトバンクも手がけるようになった。

 前出のMVNO関係者は「ユーザーにSIMロックを解除をお願いするくらいなら、対応キャリアを増やし『これまで使っていたスマホをSIMロック解除しなくても、そのまま使えますよ』と手を差し伸べたほうが手っ取り早い」と語る。

 まさに、mineoは、誰が契約しに行っても、そのままのスマホが使えるわけで、知識がない人でも格安スマホにデビューしやすいというわけだ。

 2014年にイオンが当時、市場で売れ残り、どこかの倉庫で眠っていたNexus 4と、日本通信のSIMカードをセットにして販売したところ「格安スマホ」として、この市場が一気に花開いたということがあった。

 もちろん、当時も日本通信がMVNOとしてSIMカードの販売を手がけていたが、一部の人たちが、SIMフリーのスマホを別途購入して、組み合わせて喜んで使っていただけに過ぎなかった。

 一般の人が気軽にスマホを使おうと思ったら、SIMカードと端末をセットにして、何も考えずに使えるほうがありがたかったりする。

 もちろん、完全分離で、通信料金は徹底的に安く、端末も、自分で好きな物を使いたいというニーズもあるのは間違いない。

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