多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回はPSVRのゲーム「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」をレビューします。
将来「VRゲーム史概論」的書物が編纂される際にターニングポイントとして特筆されるであろうVRゲームがリリースされました。それは「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」。ジャンル的にはアクションゲームに分類される作品です。
ぱっと見は任天堂の「マリオ」的な3Dアクションゲームのように思えるのですが、ASTRO BOTが画期的なのはバーチャルリアリティーで作られた箱庭的CG世界にすっぽり入り込んで、キャラクターを360度自由に飛び跳ねさせて楽しむアクションゲームというところ。
もう少し補足すると、ゲーム体験としては自分が巨人になって、小さな主人公キャラクター「ASTRO」をコントロールするという感覚です。座ったままプレーできなくもないですが、時には立ち上がって高所の足場を確認したり、頭を動かして壁の向こうを覗き込んだり、空中からキャラクターを見下ろしたりなどなど、VR空間のなかで実際に動いたほうが操作しやすいですし、また断然楽しいのです!
ゲーム中には、ASTROのジャンプ、パンチ、ダッシュのアクションだけでは進めない場面もあります。そんなときはプレイヤーが頭突きしたり、フックショット、手裏剣、水鉄砲などのコントローラーガジェットで手助けする必要があるのは、VRならではの体感的な仕掛けです。
VRコンテンツというと一人称視点が圧倒的に多いです。しかし、まるでガリバーになった気分で小さなASTROを操作し、仲間の「BOT」を助ける本作は、ひと味違ったバーチャル体験を楽しめます。PS VRのヘッドセットを最近かぶっていないな……という方にこそ、ぜひプレイしてほしい作品です!
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