「avenue jam」特別対談 第30回
対談・Planetway CEO 平尾憲映×ミネルバ大学インターン生 第3回
ミネルバ大生も絶賛するプラネットウェイの理念と職場環境
2018年11月06日 11時00分更新
情報国家エストニアの技術をコアにもつ、日本のテクノロジーベンチャー・プラネットウェイ。世界を変えるという壮大なビジョンを掲げる同社代表の平尾憲映CEOの目に留まったのは、今、「世界でもっとも入りにくく、世界中のエリートが一番入りたい大学」と噂されるミネルバ大学の学生たち。ミネルバ大生のインターンシップの受け入れを決めた平尾代表は、彼らの中に何を見たのか?また、彼らエリート学生たちがプラネットウェイでのインターンを志望した理由とは?平尾代表と、イザベラ、ジェイソン、オスカー、3名のインターン生による対談(ジェイソンとオスカーはオンラインでのミーティング参加)を通じてあきらかにする。(全3回)
Speaker:
プラネットウェイ 代表取締役CEO
平尾憲映
ミネルバ大生から見た日本
平尾 みなさんにとって、日本での経験は他の国と比べて特殊なものですか?
イサベラ 私の場合は、かなり違いますね。アジア地域には行ったことがあったんですけど、これまで日本には来たことがなかったんですよ。母国と比べると、とても違いますね。アメリカとも違います。電車の走り方から、乗客が列を乱さない点なども。みんな礼儀正しく立って並んで、秩序立てて乗り込みます。電車も遅刻しませんし。母国では、見たこともない様子ですね。
通りも何もかもきれいですし、でもゴミ箱が見当たらないんですね。いったいみなさん、どこにごみを捨てているんでしょうか? 文化も社会も、すべてが違っています。伝統的な茶道のようなものなら、経験があったんですが。文化的習慣を見ているだけでも、南アフリカとは大きく違います。大変面白いですね。ジェイソンとオスカーは?
ジェイソン 私は台湾で育ちましたから、それほど大きなカルチャーショックじゃなかったですね。台湾のビジネス文化もライフスタイルも、日本と似ていますからね。ただ、単に似ているからといってまったく同じってわけじゃないですけど。
日本にいる間ずっと、特にプラネットウェイ で働いている間、台湾とは違うものを学ぶようになりました。たとえばベラが言ったように、日本はとても清潔です。電車の運行も少し違いますし。人とのコミュニケーション方法も。日々のやり取りの仕方も。
ですから、新しい環境に適応するという点では、そのためにどうするか考えるって点では、実によいチャレンジです。言葉の壁もありますしね。私たち3人のだれも、あまり日本語が上手ではありませんし、とても良い経験ができました。仕事面だけでなく、新しい環境に慣れるという面でも。
オスカー そういう意味では、私の場合、違いはもっと激しかったですね。自分はラテンアメリカから来ていますから、市場文化の規則も違うし。ラテン系の文化は、とても自由なものです。いわば、日本の正反対みたいなものなんです。私にとって日本は一種のショックで、母国でしていたことは何も東京では許されず、東京でしていることはラテンアメリカだとほとんどが奇妙なんですよ。
そんなわけで、私にはとても面白い体験でした。たとえば時刻通りに人と会わないといけないとか。グアテマラだと、誰も約束の時刻なんて守りませんからね。それでも問題ないです。
インターンの経験ですが、これでもかなり違いがありましたね。ミネルバの学生には世界中に友達がいるのでSkypeなどで連絡して、夏は何してるのかと尋ねたりするんですよ。
もちろん、友達がみんなインターンをやってるわけじゃないですが、インターンをしている友達は、毎日電子メールに返答して、あるいは顧客サービス関連のことをいろいろやったり、簡単な役割が与えられています。
たいていの場合、インターンは、その会社のサイドプロジェクトのような役割をやっていくってことですよね。そういうプロジェクトをやってもらえれば、会社としても助かりますから。たとえ上手にやってもらえなかったとしても、業務を混乱させるほど支障がない役割です。
今回のプラネットウェイは、そういったインターンの役割とは違いました。私たちは自由度がかなり高かったし、やっていたこともこの会社に影響を及ぼしてますからね。そういう意味で、かなり違っていたと思いますよ。ここ2~3ヵ月は少なくとも私には、とても良い経験でした。おかげで、自分が成長することができました。文化的な面だけじゃなくて、価値観とか職業倫理といった面でも。これは、私は今後ずっと活かしていきたいですね。
平尾 私もインターンの皆さんと、できるだけ話をするように努めてはいるんですけど、なかなか忙しくてあまり時間を割けませんでね。でも彼らも当社の仲間ですから、彼らの仕事は把握してます。インターンの人たちにもかなりの自由を認めて、かなり好きなことがやれているはずです。基本的に、仕事をこなしていくことで学んでもらってます。監視したりしませんし、細かい管理とかはしないんです。でも、もっと彼らと時間を過ごすべきでしたね。まあ、将来彼らとまた逢えたら、もっと一緒に時間を過ごせると思いますけどね。
彼らはダイヤモンドの原石みたいな存在ですよね。まだ輝いてはいないかもしれないけど、きっかけさえあれば輝きを放ち始めます。どういう人たちと出会い、何をするか、これからの1年とか2~3年で決まるでしょう。
とても潜在能力は高いし、頭がいい。性格的にもとても良い人たちで。若いころには、極めて利口な人というのは心には何か問題があって、性格がよくなかったりするものです。でもこの人たちはとても大人ですね。
ミネルバ大生から見たプラネットウェイ
平尾 最後に、プラネットウェイのビジョンをどう感じているのか、率直な意見を聞かせてもらえますか?
イサベラ そういう意味で、プラネットウェイのビジョンって、とてもシンプルなんです。個人というこの会社の価値観を大切にしてます。そして、より良い世界を作ると。そのための資金や投資が引き続き入ってきて、世界でも最も成功している企業になれると。
私もプラネットウェイの成長に寄与したいと思っています。ビジネス面でも技術面でも貢献して行ければと思っています。プラネットウェイの今後の成長が本当に楽しみです。
平尾 ありがとうございます。
オスカー 私としては、プラネットウェイに来る以前には、どう社会を変革するか、どうやってそれを実現するのかといったことにとても興味がありました。その意味では、この会社には成功を収める潜在力があると思いますよ。実際に東京に来てチームの皆さんや取締役、エンジニアの皆さんと会ってみると、この会社の皆さんは誰もが、みんな優れた人ばかりなんですよね。単に理念やアイデアだけじゃなくて、とても大きなことをやりたいんだ、っていう目標に向かってみんなが成長しているように感じますね。
まだ成長途中の会社ですけど、大変しっかりしたチームで、会社の皆さん全員が強烈な個性の持ち主なんです。オフィスにいて皆さんからいろいろ学ぶことがありました。これは、私はあまり経験していないことなのですが、学んだことを組み合わせているんです。
もう1つの側面として、単にアイデアだけじゃなくて、実際に実行しようという思いが強くて、それを実現する人たちなんです。この2ヵ月間だけでも、いろいろなプロジェクトに関わりました。とにかくいろんなプロジェクトがあって、この大きな企業でとても大きなことに関わって責任のある仕事をするのは楽しいですね。
この会社は規模としてはまだ小さいですけど、すでに社会に影響を及ぼしています。もっと影響力を増して行くでしょう。これからの5年とか10年で、日本のテクノロジー関連企業としては最大手にもなれると思いますよ。エストニアのように、さらに広がって他の市場にも進出して、世界的な企業にもなれると思います。
そういった意味で、プラネットウェイは良い職場ですし、優れた潜在力を持っていると思ってます。特に、この会社のダイナミクスですね。私はこの会社の人たちと話すのがとても楽しかったです。皆さんとても明快でフレンドリーなんですよ。可能性を秘めた素晴らしいアイデアがたくさん出てきます。
私は自分自身を「問題を解決する人」だと思っています。とにかく新しいこをと学ぶのが好きなので、解決策が見当たらない問題があると、新しいことを学べるチャンスだと思うんです。今後も問題解決に取り組みたいです。
平尾 ありがとうございます。いいお話ですね。
ジェイソン 私も、高いレベルでこの会社の理念といったものに感動しました。
現在のテクノロジーがこのまま発展していくなら、プラネットウェイの取り組みというのは、次にやって来る大きな変革になりますね。ですから、これはとても大切だと思います。ただ、個人的には、このオフィスでこの2ヵ月ほど勤務しましたが、この社内で最大のものといえば、皆さんがお互いに仲良しであるだけじゃなくて、チームのダイナミクスが卓越しているということですね。オスカーが先ほど言ったように、誰もが大変フレンドリーで、私たちが自分の仕事をしていても、とても優しく学ぶのを助けてくれるんです。
でもそれ以上に、この会社のだれもが会社の理念に心から共鳴していて、私たちも彼らも、仕事熱心なんですよ。こういう環境で仕事ができるのは、とてもエキサイティングだと思いますね。
取締役の方たちも、外部取締役の方も含めて、プラネットウェイの発展のために情熱を燃やしていました。取締役からインターンに至るまで、全員がこの会社を盛り上げようと熱意を抱いています。そういう会社は極めて稀で、ここで働いたことは貴重な体験になってます。
平尾 プラネットウェイで、私はいつも社員や役員全員を自分の家族だと言ってるんです。私だけじゃなく、社員全員、彼らがインターンを終了するのを悲しんでいます。まだリモートで仕事は続けてくれるんですが、遠隔でのインターンですよね。家族の一員が外国に行ってしまうみたいなんですよ。確かに、彼らはインターンですけど、正直なところ、家族のように思えるんですよ。
[了]
(提供:プラネットウェイ)
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