「avenue jam」特別対談 第35回
対談・Planetway CEO 平尾憲映×元ソフトバンク同期メンバー 後編
「情報革命で人々を幸せに」するソフトバンクとは別のやり方
2019年02月05日 11時00分更新
プラネットウェイ平尾憲映代表はソフトバンク出身。スタッフにも元ソフトバンクの同期が多い。平尾代表に言わせれば同期の中でも粒ぞろいだ。どんな才能が集まっているのか、彼らがソフトバンクをやめてプラネットウェイにジョインしたのはなぜなのか。ソフトバンク出身の4人が平尾代表を交えて語りあった。(前後編)|前編はコチラ
Speaker:
プラネットウェイ 代表取締役CEO
平尾憲映
同 事業戦略室 アシスタントマネージャー
山崎慧
同 事業戦略室 アシスタントマネージャー
大塚直登
同 CEO室 アシスタントマネージャー
肥沼勇志
同 CEO室 担当部長
松山享平
目指すのは資本主義自体を変えること!
──ソフトバンクとプラネットウェイのちがいはどこにあると思いますか?
平尾 以前、機関投資家から同じ質問をされました。今から5~10年先にソフトバンクと正反対の方向に行ったときプラネットウェイは敵対するのかと。答えはGAFAと同じで、今のまま行くと敵対します。ぼくたちは資本主義自体を変えようとしている。そして資本主義を変えるには圧倒的な力を持たないといけない。ぼくはソフトバンクに入って「孫さん2.0」や「孫さん3.0」になりたかったわけじゃないんです。社長になるんじゃなく、ソフトバンク以上の会社を作らないといけないと。
松山 平尾のあとに話すのも気後れしますが……ソフトバンクは囲い込んで、囲いを大きくして利益を大きくしていく会社。プラネットウェイは個人に価値をかえす会社。まったく違う仕組みですよね。
肥沼 松山と近しいイメージかもしれないですが、「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクのビジョンは、プラネットウェイも同じようなことをしているように感じるかもしれません。ですが、プラネットウェイの場合、明確に動き出せるところが大きな違いかなと。情報革命で人々を幸せにする手段はいくらでも持てると思うんですが、見えているところが違うというか。
大塚 最近のソフトバンクは経営方針が投資銀行のような側面が強くなりました。ぼくらの年代は内部的にも起業家マインドがある人が多かったのですが、ぼくらより下の世代は良い意味で優秀で、外資系企業に行くような人材が増えたように思います。
山崎 投資的な動きが大きくなってきたのは、カネだけでなく、ヒトも送り込み事業の融合を目指したジョイントベンチャーを実際に担当してきた人間としてはさみしいものがありますね。
大塚 プラネットウェイにジョインした理由の1つにそれがありますね。ソフトバンクは今、各業界のナンバーワン企業に対して、買収はしないが株式の20%程度を取得していく、投資方針を取っています。プラネットウェイは逆にわれわれのビジョンを実現するためにエコシステムを拡大していく、アプローチの仕方がちがうと思ってます。
平尾 うちにも買収案件は何件も来るんですが、「買ってください」ということで集まってくるんです。ビジョンに共感してくれて、普通だったら売らない価格で「買ってください」と。
山崎 逆にソフトバンクに入ってよかったと思うのは、急成長する会社の勢い、話題になる領域での仕掛け、自分たちより大きなプレイヤーをジャイアントキリングするやり方を経験できたことです。これからの時代は、やり方や目指す方向性はこっちのほうがいいだろうなと。
松山 面白いことがいっぱい起きる会社でしたよね。新事業が社内に落ちてくるより先に社長の記者会見で知るとか(笑)。組織自体もスクラップアンドビルドが多かった。固定しない。スピード感をもっているのがよかったと思います。
大塚 プラネットウェイは次の時代をつくるためにプロダクトをオープンにして、どんどんほかを巻き込んでいかなければならない。そのためには、まずぼくらのプロダクトがしっかりしなければいけないと思ってます。
(おわり)
(提供:プラネットウェイ)
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