■無用な分断は避けてほしい
重要なことは、多くの消費者にとってこれらは些細な問題であり、どのような表記や発音であっても、iPhoneが最も快適で安心できるスマホの1つであることに変わりはありません。
また、この名前を決定し、これから莫大な投資をするのはアップル自身です。普通の大企業さえ製品名の決定には二転三転がつきものであり、アップルほどの規模になれば胃が痛くなるような会議を何度も経てきたことは想像にかたくありません。
しかしiPhoneの名前はアップルだけでなく、その販売やサポートに携わる多くの人が扱うものです。その中には表記に無頓着な人からフォントにこだわる人までさまざまな人がおり、その過程で表記や読み方に揺れが生じることで混乱するのは消費者です。
もし勘違いから小文字で「Xs」と表記したり、「エックスエス」と呼んだりしたことでばつの悪い思いをする人がいたとしたら、その人はiPhoneのファンになるでしょうか。そうした無用な分断はできる限り避けるべきというのが筆者の考えです。
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