本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第71回は、自分しか開けないように設定したPDFを送ってもらう。

Acrobat DCでは、PDFにパスワードをかけて暗号化できる。しかし、逆に言えば、パスワードさえわかればPDFを開くことができるということ。もっとセキュアにデータをやりとりしたいなら、「デジタルID」を利用して、送信者以外には自分しか開けないようにしたPDFを作成することができる。手間はかかるが、重要なPDFをメールで送信する際などに利用できるので、一通りの手順は覚えておきたいところだ。
受信側が自分のデジタルIDを発行する
まずは、受信側が自分のデジタルIDを発行し、送信側に渡す必要がある。Acrobat DCだけでなく、Acrobat ReaderでもデジタルIDを発行することが可能。「編集」メニューから「環境設定」を開き、「署名」→「IDと信頼済み証明書」→「詳細」をクリックする。「デジタルIDと信頼済み証明書の設定」画面が開くので「IDを追加」をクリックし、ウィザードを進めていく。基本的には初期設定のままでOKだ。最後に、パスワードを設定して保存すれば完了。パスワードは第三者にわからないように、複雑な文字列にしておくこと。証明書はメールで送信するか、ファイルで保存してメッセンジャーなどで相手と共有すればいい。

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