Apple Pencil対応のうわさも:
アップル新iPhoneどうなる?
2018年08月28日 09時00分更新
思い出されるスタイラスdis
しかし、ここで2007年にiPhoneを発表した際のスティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションが思い出されます。「誰もスタイラスなんて必要としていないんだ」と言い、iPhoneが採用する指で操作するマルチタッチディスプレーの仮想敵をスタイラスとプラスティックの物理キーボードに定めて攻撃しました。
それから11年が経ってApple Pencilを対応させるとなると、なんだかちょっとちゃぶ台返しみたいで格好がつきませんよね。でも、シリコンバレーには便利な言葉「ピボット」もありますし、過去を振り返っても、アップル首脳陣の否定は将来の肯定のフラグでもあるわけで、なんとも評価しにくい話ではあります。
ただ、Apple PencilをiPhoneでサポートするとしたら、今のままのApple Pencilではいけません。
Galaxy Noteシリーズのようにペンを本体に収納するとしても、あの太さと長さではままなりません。しかもホルダーがないため、胸ポケットに入れていても屈めば落ちます。さらに、普段iPadとペアリングしていたら、使うたびにLightningポートに差し込んでペアリングしなおすのも具合が悪い……。
もしやるとしても、新しいApple Pencilを登場させて、長すぎず、持ち運びやすく、ペアリングしやすく、という条件をクリアしてほしいものです。たとえば、AirPodsのようにW1チップを搭載し、同じApple IDでログインしているデバイスならペアリングしなおさなくても使えるようにしてくれるとうれしいのですが。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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