柳谷智宣のkintoneマスターへの道 第57回
kintoneで問い合わせ管理してるなら一手間減ります
ウェブサービス型CMS「MovableType.net」とkintoneを連携させてみる
2018年08月22日 11時00分更新
サイボウズ社が提供しているウェブサービス「kintone」は、一言で言うなら「簡単に自社の業務に適したシステムを作成できるクラウドサービス」だ。業務アプリを直感的に作成できるほか、社内SNSとしての機能も備えスピーディーに情報共有ができるなど魅力が盛り沢山だ。
本連載では、そんなkintoneの導入から基本機能の紹介、そしてアプリの活用法など、ビジネスの現場で役立つ情報を取り上げていく。第57回では、MovableType.netのフォームに入力された問い合わせをkintoneアプリに保存してみる。
MovableType.netのフォームに入力された問い合わせをkintoneアプリに保存する
シックス・アパート社が提供しているCMS「Movable Type」のウェブサービス版「MovableType.net」がkintoneと連携。フォームの受付データの保存先に、kintoneを選べるようになった。問い合わせフォームの内容はもちろん、売り上げや人事の情報を入力して管理することも可能。早速、試してみよう。
まずは、「MovableType.net」のウェブサイトからプラグインファイル「movabletype.net.plugin.zip」をダウンロードする。kintoneを開いたら、プラグインを登録。続いて情報を登録するアプリを作成する。ここでは、「問い合わせ管理」アプリを作成した。中のフォームなどはいじらなくていいので、「設定」からプラグインを開き、追加したkintone用プラグインの設定画面を開く。
ここで一旦kintoneを離れ、「MovableType.net」の管理画面に移る。「フォーム」の基本設定を開き、中程にある「データの保存」をクリック。プルダウンメニューから「kintoneに保存」を選択する。続いてその下の「kintone」→「連携の設定」をクリックすると、5分間だけ発行されるインポート用のURLが表示される。これをコピーしたらkintoneに戻る。
kintoneに戻ってきたら、プラグインの設定ページのフォームにURLをペーストし、「インポート開始」をクリックする。すぐにアプリに変更を適用していいなら、チェックボックスにチェックをいれておく。インポートが終われば準備完了。フォームの設定に合わせて、アプリのカスタマイズが行なわれている。
作業時間が5分を超えてしまったなら、また「MovableType.net」の管理画面からURLを再発行すればいい。
「MovableType.net」で作成したウェブサイトのフォームから問い合わせをしてみよう。ユーザーが送信すると、同時にkintoneのレコードにも追加されていた。
「MovableType.net」では、フォームに最大30個までの入力項目を登録できるが、その内容に合わせてkintoneのアプリがカスタマイズされるので、ばっちりデータ連係できる。ちなみに、1時間に連携できるのは最大50件まで。それ以上登録する場合は、別の手段を用意する必要がある。
中小企業の問い合わせ管理をkintoneで行なっているなら、このプラグインで登録を自動化すれば一手間減る。コピペミスもなくなるし、MovableType.netユーザーならぜひ活用したい機能だ。
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