今シーズンのソニーモバイルのラインアップのうち、5型ディスプレーを搭載したコンパクトモデルが「Xperia XZ2 Compact SO-05K」だ。そのほかの「Xperia XZ2」や「Xperia XZ2 Premium」は複数のキャリアからリリースされるが、Xperia XZ2 Compactはドコモのみの発売となる。
ソニーモバイルのコンパクトモデルとしては、初めてディスプレーが5型となっているが、18:9のアスペクト比で上下のベゼルも前モデルの「Xperia XZ1 Compact SO-02K」と比べて狭くなっている。そのため本体サイズは約65×135×12.1mmと高さや厚みこそ増えているものの、横幅は前モデルと同じ。手の小さな人でもしっかりとグリップできるサイズ感はそのままだ。
18:9の5型ディスプレーは、解像度が1080×2160ドットと高解像度なのもポイント。これまでのコンパクトモデルは、解像度がHD止まりだったためより精細度は大幅にアップ。5.7型ディスプレーのXperia XZ2も同じ解像度なので、ピクセル密度に関してはXperia XZ2 Compactのほうが上。実際目をこらしてみてもドット感は感じられず、ウェブサイトなどは前モデルと比べて表示できる文字数も多いのはうれしい。
ただし実質4型台ということもあり、標準設定もフォントサイズではかなり文字が小さく、若干老眼が始まっている筆者としては、フォントサイズを大きくして使いたくなる。
スペックはXperia XZ2と同じ
CPUはクアルコム製のハイエンドモデルSnapdragon 845(最大2.8GHz、オクタコア)を搭載。メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBとなっている。これもXperia XZ2と同じスペックで、コンパクトサイズながらハイエンドモデルと同等の仕様だ。
ただし、ファーウェイの「HUAWEI P20 Pro」やサムスンの「Galaxy S9+」のようにメモリーが6GBのモデルもハイエンドとして登場しているので、やや物足りなさも感じる。
とはいえ動作に問題あるわけではなく、ホーム画面の切り替えやウェブサイトのスクロールなどはヌルヌルとスムーズに動作。レビューしているのがテスト機のためベンチマークテスト用のアプリはインストールできなかったが、ヘビーな3Dゲームなども問題なくプレーできそうだ。
本体デザインは前モデルから手を加えられており、特に背面は膨らみのある手になじみやすいラウンドフォルムに変更。素材はガラスを使ったXperia XZ2とは違い樹脂で、触ってみるとツルツルした感触ではなく、滑りにくく指紋もつきにくい表面処理が施されている。
デザインとして大きく変わっているのが指紋認証センサーの位置。前モデルまでは本体右側面中央だったが、本体背面の中央よりやや上に配置されている。筆者の手のサイズだと、右手で親指が電源ボタンにかかる位置でグリップしたときに、人差し指を意識して動かさないと届かない位置にある。逆にその上にあるカメラレンズを人差し指で触ってしまいやすいので、手の大きめの人は注意が必要だ。
電源ボタンは指紋認証機能が無くなったため、純粋に電源のオン・オフの機能となっている。本体右側面には音量ボタンとカメラのシャッターボタンがあるのは前モデルと同様だ。SIMとmicroSDのスロットは本体左側面で、SIMのサイズはnano。そのほかイヤホンジャックはなく、本体底面にUSB Type-C端子を搭載するのみ。イヤホンなどを有線で接続する場合は、同梱の変換アダプターを使う。ちなみに変換アダプターもハイレゾ対応となっている。

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