■「海外=パケ死」の苦悩
「かつては1日2980円使い放題で提供していたが、多くのユーザーから『高い』という声があった。また海外で決められたキャリアに接続できず、データ通信料が青天井となってしまい『パケ死した』という悲鳴もネットで拡散した。そこから『海外でのスマホ利用は危険』というイメージがついてしまい、レンタルWi-Fiルーターに人が流れてしまった」(キャリア関係者)背景があるのだ。
今ではどのキャリアに接続しても問題なく定額制が適用されるのだが、一般にはまだ「海外はパケ死が怖い」というイメージが根強く残っている。
だからこそ、KDDIは「Wi-Fiルーター不要!」と言い切り、スマホのローミング利用を促進しているのだ。スマホのローミング機能であれば、Wi-Fiルーターをレンタルし、現地で充電しながら持ち歩くという手間もいらない。
国際ローミング料として「キャリアには年間、数百億円の収入がある」(業界関係者)というだけに、キャリアとしても、何とかその収益源を取り返したいという願望があるのだろう。
■お得なサービスは人それぞれ
Wi-Fiルーター人気が続く中、クラウドSIMなどで現地キャリアに安価につなぐMVNOやスマホメーカーがある中、キャリアは大盤振る舞いなキャンペーンで、「普段、使っているスマホをそのまま海外でも」というアピールをしかけてきた。
海外でのスマホの使い方や、渡航する国や地域で、どの会社のサービスがオトクで便利に使えるかは、人によって異なる可能性があるだけに、夏休みに海外旅行を考えている人はじっくりと比較、検討するといいだろう。

この連載の記事
-
第270回
トピックス
楽天モバイル、黒字化の裏で不満噴出 通信設備に“2兆円投資”必要か -
第269回
トピックス
通信費が0円に? 楽天がモバイルWi-Fiをバラまく本当の狙い -
第268回
トピックス
mineoが“フルMVNO”に挑む理由 格安スマホ市場の変化が背景に -
第267回
トピックス
菅元首相に“ハシゴを外された”楽天モバイルの踏ん張りに期待 -
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 -
第264回
トピックス
KDDI×ローソンが挑む“ニュータウン再生” 住民は不安も、採算に自信 -
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 - この連載の一覧へ











