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Windows情報局ななふぉ出張所 第113回

沖縄都市モノレール「ゆいレール」乗れませんでした:

中国QRコード決済「アリペイ」沖縄で試したら失敗した話

2018年07月06日 09時00分更新

文● 山口健太

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■日本人はアリペイを使えるのか

 中国ではアリペイやWeChat PayといったQRコード決済が普及していますが、日本人が使えるかどうかといえば、その状況は複雑です。

 以前はWeChat Payのアカウントの本人確認に日本のクレジットカードを使うことで、簡単にチャージできました。しかし原稿執筆時点ではできなくなっており、逆にアリペイの開通に日本のクレジットカードを使えるようになっています。

 クレジットカードの本人確認に成功すると、すでにアリペイを使っている人やチャージ業者を経由することで、アカウントに人民元をチャージできます。銀行口座を紐つけて支払う機能とは異なるものの、プリペイドの残高の範囲内で利用できる状態です。

アカウントに100人民元をチャージできた

 筆者はこの方法でアリペイにチャージし、那覇に向かいましたが、結論から言えばゆいレールには乗車できませんでした。

 ゆいレールに乗るには、駅で配布されているパンフレットのQRコードをスキャンし、専用の交通カードを開通させる必要があります。しかしアリペイの実名認証をしていないアカウントでは、この開通に失敗するようです。

実名認証をしていないアカウントでは利用できず。

 日本人がアリペイを使えないのはゆいレールだけでありません。コンビニのローソンなどでもエラーが起きています。そもそも中国の身分証を登録していないアカウントは中国国外で利用できないという情報もあります。

 このあたりは中国の法律や外貨に関する制度が絡んでくることもあり、日本人が中国以外でアリペイを活用することは、現時点では難しいといえるでしょう。


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