このページの本文へ

柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第62回

スマホアプリの機能はすべて利用可能

iPadのAcrobat ReaderアプリでPDFを編集してみる

2018年06月27日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第62回は、iPadのAcrobat ReaderアプリでPDFのテキストを編集してみる。

テキストを自由に編集してみる

 iPhoneと同様、iPadにもAcrobat Readerモバイル版アプリが無料で公開されている。スマホアプリの機能はすべて利用できるうえ、Acrobat Pro DCのユーザーであれば、テキストの編集も行なえる。今回は、最新のiPadで、PDFを編集する方法を紹介しよう。

 まずは、Document Cloudなどを経由してPDFファイルをiPadで開き、メニューから「PDFを編集」をクリックする。これは、iPhoneアプリでは表示されず、iPadアプリでもAcrobat Pro DCのユーザー以外は利用できない。

 「PDFを編集」をクリックすると、テキストボックスに枠が表示されるので、編集したい部分をタップする。メニューがポップアップするので、「編集」をタップ。キーボードが開き、テキストを自由に編集できるようになる。

 プレゼン前のリハーサルで誤字脱字を発見したときなど、さくっと修正できるのが嬉しいところ。キーボードの右上ではフォントサイズや文字装飾、色を設定でき、左上ではフォントも変更できる。最低限の機能しかないが、文字の色が見にくいのを調整するくらいは簡単にできる。

左上のアイコンからメニューを開き、「PDFを編集」をタップする

テキストボックスが表示される

タップするとメニューが開くので「編集」をタップする

キーボードが表示されるので、自由に編集する。もちろん、元からのテキストを削除することも可能

フォントサイズや色、装飾などをカスタマイズできる

 テキストを編集したら、ほかの部分をタップしてキーボードを消し、再度テキストボックスを選択。メニューから「移動」を選んで任意の場所に移動すればいい。ほかのテキストと綺麗に揃えて配置できるように補助線が表示されるので参考にしよう。

 操作をやり直す場合は、右上の矢印アイコンをタップすると、元に戻せる。「元に戻す」を選択後は、「やり直す」メニューも表示されるようになる。

編集したらほかの部分をタッチして、編集モードを終了する

テキストボックスをタップして、今度は「移動」を選択

任意の場所に配置し、「完了」をタップする

あっという間に文字を修正できた

何らかの作業をやり直したいときは、右上の矢印アイコンをタップする

PDFからWordやExcelに変換、その逆も可能

 Acrobat DCのユーザーであれば、PDFの編集以外にも無料アカウントではアクセスできない機能を利用できる。たとえば、「PDFを書き出し」からは、PDFからWordやExcel、Power Pointなどの形式に変換することが可能。外出先で、PDFの元になったファイルをくださいと突然言われても、その場で対処できる。逆に、Acrobat ReaderでOffice文書を開き、メニューから「PDFを作成」をクリックするとPDFに変換することも可能。

 そのほか、ページの順序を変更したり、回転・削除したりできる。メニューから「ページを整理」をタップするとページのサムネイルが一覧表示され、ページを選択すると画面下の回転や削除のアイコンをタップできるようになる。ページの順序を入れ替える場合は、サムネイルを長押しし、浮き上がったらドラッグして任意の場所にドロップすればいい。

左上のアイコンをタップしてメニューを開き、「PDFを書き出し」をタップするとWordなどの形式で出力できる

オフィス文書などを表示し、メニューから「PDFを作成」をタップすると、PDFファイルに変換できる

「ページを整理」では、ページの回転・削除・順序の変更などが可能

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事

目からウロコのPDF使いこなし術【アクロバット連載100回記念放送】