今回は風船を使って簡単にできる驚きの科学実験をご紹介します。風船をふくらませるときは、口を使ってフーッと息を思いっきり吹いたり、空気入れを使ったりするのが一般的です。
ですが、口や空気入れを使わずに身近なものを使った化学反応で、風船をあっという間にふくらませる方法があるのです。身近なものを使った化学反応について学びながら、風船をふくらませてみましょう!
準備するもの
今回の科学実験で使う材料は、すべて100円ショップなどで購入可能です。
【材料】
・風船
※今回は11インチの風船を使用しています。
・空の500mlペットボトル
・お酢
・重曹
実験手順
お酢をペットボトルの8分目まで注ぎます。
※11インチの風船を使う想定での量です。風船の大きさによっては割れてしまう可能性がありますので、量を調節してみてください。
風船に油性マジックで、好きな絵を描きます。今回は顔を描いてみましたが、模様などなんでも大丈夫です。風船が膨らむと薄くなりますので、濃く太く描くことをおすすめします。
絵を描いた風船の空気の入り口から、重曹を入れていきます。スプーンを使うと入れやすいです。風船がパンパンになるまで入れます。
お酢の入ったペットボトルの飲み口に、重曹が入った風船の空気の入り口部分をかぶせます。このとき、風船の中の重曹がペットボトルの中に入らないように気を付けてください。※風船がかぶさる前に反応が始まると、反応したものが吹き出てしまいます。
風船のかぶさったペットボトルの飲み口部分をしっかり抑えながら、3・2・1で風船の中に入った重曹を全部ペットボトルの中に入れると……、
徐々に風船が膨らみ始め、最終的には風船がこんなに大きく膨らみました!
ふくらむ風船の秘密は中和反応
お酢と重曹が混ざると反応して二酸化炭素ができ、風船が膨らみました。酸性(今回はお酢)とアルカリ性(今回は重曹)が混ざると起こる中和反応という化学反応を利用した実験です。
身近なものを使った化学反応について学びながら、ぜひみなさんも風船をふくらませてみてくださいね!
注意事項
・風船の大きさやゴムの強さによっては破裂する可能性がありますので、お酢や重曹の量に注意してください。
・実験後に処理する際は、風船から反応物が吹き出る可能性がありますので気を付けて片づけてください。
・小学生など低年齢の子どもが実験するときは、必ず保護者の指導のもとで実施してください。
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