今回紹介するのは機関車で暗闇を進んでいき、出くわす困難を解決していくVRアクションゲーム「Conductor」だ。暗闇の中を一人で進んでいくためホラー系の作品だと思いがちだが、プレイヤーをおどかすような要素はなく、一風変わった謎解きが体験できる作品だ。
プレイヤーが乗るのはこの少し頼りなさそうな機関車である。最低限の機能しか備わっていないが、その分動かすのも簡単。機関車の構造さえわかっていれば、すぐにでも走り出せる。ただしこの機関車は非常に脆い。衝突には十分に注意しよう。
機関車に移動すると正面には運転台が表れる。右から速度レバー、燃料残量メーター、マッチ台が並んでおり、前方には蒸気を調整するためのレバーもついている。どれもコントローラーでつかんで操作できるため、直感的な操作が可能だ。
燃料となる石炭はプレイヤーから見て後ろ側に積んである。コントローラーで手を伸ばしてつかんで動かせるが、スコップなどのまとめて運ぶ道具はないので、一個一個丁寧につかんで運ばなくてはならない。
運転台の下にある蓋を開けて石炭を放り込み、マッチで火をつければ準備完了だ。火は簡単につけられるが、定期的に石炭を入れ続けないとすぐに消えてしまうので、どんどん放り込んでいこう。入れ過ぎてもデメリットはないので安心だ。
最初だけ燃料を入れてレバーを倒しても前に進まないが、それはトロッコとつながっているため。後ろに回り込んで連結部分の道具を外すと機関車を発進させられる。
線路を進んでいくと往く手をふさぐ障害物に出くわす。スピードを上げ過ぎると止まれずに衝突してしまうため、程よいスピードを心がけよう。停車したら降りて障害物を取り除き、また列車を発進させて先に進む。
障害物を取り除く際に必要になるのが、「Gravity Cannon」と呼ばれる重力を操る道具だ。Gravity Cannonから伸びるレーザーでオブジェクトを掴むと思い通りに動かせるようになる。障害物をどかしたり、レバーなどを動かす際に使える。これが無いと先に進めないので、使い方には早めに慣れておこう。
本作はやや薄暗い舞台と、単純明快な操作で高い評価を得ている。初心者でも簡単に遊べる作品で、英語が読めるならチュートリアルも簡単に進められる。謎解き要素は簡単には解かせてもらえないほどの難易度で、やりがいも歯ごたえもある。一方でプレー時間は短めで、やりこみ要素はそれほどない。VRゲームに慣れ親しんだプレイヤーは少し物足りなく感じてしまうかもしれない。逆にVRゲームを始めたものの、ハードなシューティングゲームなどが苦手な人にはおすすめの作品だ。
©2018 Overflow Games.
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