Radeonを内蔵するCPU
Kaby Lake Gを発表
次がCESで発表になったKaby Lake G。スペックについては記事で紹介している通りである。すでにark.intel.comにも掲載されている 。
こちらはコード名にもあるように、4コア/8スレッドのKaby LakeコアにRadeon RX Vega Mを搭載した形になる。このRadeon RX Vega MコアはKaby LakeとPCI Express Gen3 x8レーンで接続されるようで、それもあってKaby Lake-Gでは外部へのPCI Express Gen 3がx8相当(1x8 or 2x4)でしか出ないことになっている。これは妥当な構成だろう。
もちろんパッケージは独自のもので、2270ballのBGAとなっている。なぜこんなに多いのかといえば、おそらくその大半が電源/GNDと思われる。なにせ最大100WのTDPなうえ、Kaby LakeコアとRadeon RX Vega M(+HBM2)には別々に電力を供給する必要があるため、どうしても電源ピンの本数が増えるのは避けられないだろう。
おもしろいのは、5製品のうちCore i5は1製品(Core i5-8305G)のみなのだが、なぜか4コア/8スレッド構成になっていることだ。動作周波数的にはやや低い(ベース2.8GHz/ターボ3.8GHz、Core i7の方はすべてベース3.1GHz/ターボ4.1GHz)ほか、3次キャッシュも6MB(Core i7は8MB)になっているが、主な違いはそれだけで、Core i7-8705G/8706Gと非常に近いスペックになっている。
これまでの通例ならハイパースレッディングを無効化してCPU性能をもう少し下げそうなものだが、それをあえて行なわなかったというのはAMDのRyzen 5 2400Gあたりへの対抗の意味があるのか、それとも高価な製品(ちなみに公式にはまだ価格は未公表)なだけに、ハイパースレッディングの有効化をOEMから迫られたのか、どちらかではないかと思われる。
ところでこの連載のロードマップは原則としてデスクトップ向け製品を掲載しているが、Kaby Lake-Gはインテルがモバイル向けに分類しているにも関わらず、あえて掲載している。理由はそのTDPの多さだ。
Configurable TDPが使えれば、ある程度消費電力を落として薄型ノートに入れることは不可能ではないだろう。実際CESのレポートでは追記としてDellのXPS 15 2-in-1がKaby Lake-Gを搭載していることを明らかにしている。
もっとも16mmの薄型ではあるが、液晶が15.6インチなのでパネルサイズだけで34.5×19.3cmほどある計算で、本体全体としては35×21cmほどになる。B4用紙よりやや小さいという程度で、このあたりが薄型ノートでは限界で、これより小さいノートに入れるのは困難だろう。
現実問題としては、より放熱機構のための高さを稼ぎやすい、そして本体が加熱しても操作に影響の少ないNUCあるいはAIOの方が適切であり、インテル自身がHades Canyonを提供するのも、このあたりが関係していると思われる。そう考えると、モバイル向けといいつつも実体はデスクトップ向けに近いと判断してのことである。
ちなみに発表こそ済んだKaby Lake-Gであるが、価格と出荷時期は今のところ未定である。ただ、1月中には搭載製品が出荷されるのではないか、という期待を込めてロードマップでは2018年1月の出荷とさせていただいた(ark.intel.comでは今年第1四半期中に出荷を予定としている)。

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