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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第18回

【鉄板&旬パーツ】信頼性に定評あるSanMaxメモリーはRyzen環境にもグッド

2018年01月29日 15時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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 昨年から価格が高騰しているDDR4メモリー。その売れ筋品としてアキバのPCパーツショップスタッフがあげるのは、特価品を除くとCrucialブランドがダントツに多くなっている。

 売れ筋の容量は8GB×2枚の16GBで、Coffee Lakeこと第8世代CoreプロセッサーとAMD RyzenプロセッサーがサポートするDDR4-2666が人気。

 最速のオーバークロックメモリーからMac、サーバーPC、ノートPC向けまで、秋葉原で最もメモリーの品揃えが充実している「パソコンショップ アーク」でも同じだが、同店おなじみのSanMaxも同様に人気で定番になっているとのこと。

パソコンショップ アークのイチオシとなる信頼性や安定性に定評にあるSanMaxメモリー

 SanMaxメモリーは、国内メモリーメーカーのサンマックス・テクノロジーズが手がけるメモリーブランドで、古くからの自作erからは、“秋刀魚”という愛称で呼ばれている。JEDEC準拠の基板、コンポーネントにMicron、SK hynixといったメジャーブランドのメモリーチップを採用し、高い品質、信頼性、安定性を備えるこだわり派定番のメモリーになっている。

電気街の端となる銀座線末広町駅そばのパソコンショップ アーク。入り口すぐのショーケースには、メモリーがズラリ。RGB LEDを備えるモデルなど、さまざまなメモリーを在庫している

 売れ筋モデルはCrucialブランドと同じく、DDR4-2400 8GB×2枚 16GBの「SMD4-U16G48M-24R-D」と、DDR4-2666 8GB×2枚 16GBの「SMD4-U16G48M-26V-D」だ。

 両製品ともに、Micron製メモリーチップを採用した1RANKの製品で、CASレイテンシはJEDEC規格準拠のため、オーバークロック仕様の製品と比べると遅くなるが、その分動作面に不安はなく、AMD Socket AM4プラットフォームにも安心しておすすめしているという。

 そんなパソコンショップ アークの定番メモリーを実際に試すことにした。検証には、現行Ryzenシリーズの価格改訂から、Ryzen APUや第2世代Ryzenと2018年早々から話題いっぱいのSocket AM4プラットフォームを用意している。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 7 1700」(8コア/16スレッド、定格3GHz、最大3.7GHz、TDP 65W)
マザーボード ASUS「ROG CROSSHAIR VI EXTREME」(AMD X370)
メモリー SanMax「SMD4-U16G48M-24R-D」(DDR4-2400、8GB×2)
SanMax「SMD4-U16G48M-26V-D」(DDR4-2666、8GB×2)
ビデオカード NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition(GDDR5X 11GB)
システムSSD Kingston「SSDNow KC400 256GB」(2.5インチ、SATA3)
電源ユニット Seasonic「SSR-750TD」(750W、80PLUS Titanium)
OS Windows 10 PRO(64ビット)

ASUS「ROG CROSSHAIR VI EXTREME」などを使って、テスト環境を構築している

DDR4-2400とDDR4-2666をテスト

 BIOSアップデート(AMD AGESA Version1.0.0.6)で、メモリーの高クロック動作など、安定性が大幅に改善したSocket AM4プラットフォームに、2400MHz動作をサポートする「SMD4-U16G48M-24R-D」と、2666MHz動作の「SMD4-U16G48M-26V-D」を取り付け、定格動作だけでなく、オーバークロック耐性もチェックしてみた。

 いずれのメモリーも1RANKの製品で、Micron製ネイティブメモリーチップを採用している。CASレイテンシ(CL)は、2400MHz動作の「SMD4-U16G48M-24R-D」がCL17-17-17で、2666MHz動作対応の「SMD4-U16G48M-26V-D」はCL19-19-19になる。

 JEDEC規格準拠になるため、CLはオーバークロック仕様のメモリーと比べると遅めと言え、クロックとCLをもとにタイミング((CL値/クロック)×1000)×2)を計算するとCL17 2400MHzが14.1ns、CL19 2666MHzが14.2nsと、タイミングは2400MHzのほうが、わずかに速いことになる。

 この辺のメモリークロックとCLの関係は、パソコンショップ アークの女性スタッフ「ひほすけ」さんが、同店ウェブサイトで連載している「Arkな日々【ひほすけ店員日記】」のVol77「知っておきたい!マネージャーによるメモリ講座!その壱」と「同 その弐」で、分かりやすく解説しているので、熟読しよう。なお、タイミングの計算式は同講座で紹介されているものを使っている。

勉強にもなる「Arkな日々【ひほすけ店員日記】」は、オススメのコンテンツだ

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