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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第528回

ポートレート機能が充実! iPhone 8で猫撮影

2017年10月02日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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背景をぼかしてくれるポートレートモード

 暑い中、しゃがんでネコの相手をしてたら、遠くに別の猫発見。へちゃっとくつろいでたので少し遠くから、ポートレートモードで。

背景がほんのりボケてるのがわかるかと思う。背景が近いとちゃんとほんのりボケるのだ(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

背景がほんのりボケてるのがわかるかと思う。背景が近いとちゃんとほんのりボケるのだ(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

 ポートレートモードは望遠カメラをメインにし、横についてる広角カメラとの視差を利用して被写体との距離を把握、背景をぼかしてくれる機能。けっこうナチュラルにぼかしてくれる。

 背景がぼけた人物写真を撮るための機能なんだけど、ネコが相手でもいいのである。

 さらにiPhone 8 Plusのみの機能として「ポートレートライティング」がついた。

 こちらはベータ版扱いなんだけど、メインの被写体のみに光を当てて、顔を明るく照らしたりちょっと陰影をつけたり(さすがにネコだとはっきりした効果でない)、さらにステージ照明と称して「ステージの上でスポットライトを浴びてる風」処理もしてくれるのだ。簡単にいえば背景が暗くなってメインの被写体だけが浮かび上がる。

 ステージ照明(モノクロ)で仕上げてみたのがこちら。

さすがにエッジ部分に不自然さはあるけど、スポットライトを浴びて寝てるネコをモノクロで撮った感が、なんか不思議な感じ(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

さすがにエッジ部分に不自然さはあるけど、スポットライトを浴びて寝てるネコをモノクロで撮った感が、なんか不思議な感じ(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

 さすがにエッジ部分は難しかったけど、まあベータ版の機能ってことで深く追求はしない。

 少し散歩してたら、別の猫と遭遇。目が合ったらこっちに歩いてきて立ち止まってにゃあと鳴く。おなかが空いているようである。申し訳ないが、いつも世話してくれる猫ボランティアの人がくるまで待ってておくれ、と思いながらポートレートモード。

背景が遠いとちゃんと大きくぼけるポートレートモード。ピシッとカメラ目線をしてくれた。口がちょっと開いてるのは、にゃあと鳴いてたから(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

背景が遠いとちゃんと大きくぼけるポートレートモード。ピシッとカメラ目線をしてくれた。口がちょっと開いてるのは、にゃあと鳴いてたから(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

 このあと目の前でペタンとなった(前ページ冒頭写真)。

 試しに撫でてみたら、撫でさせてはくれたけど、ちょっとこわばってた。さっきの白黒猫の撫でられてくつろいでる姿と見比べるとよくわかる。

首筋を撫でて上げたが、両前足を見る限り、ちょっとこわばってる。緊張しながら撫でられてるという微妙な顔が面白い(2017年9月 Apple iPhone 8)

首筋を撫でて上げたが、両前足を見る限り、ちょっとこわばってる。緊張しながら撫でられてるという微妙な顔が面白い(2017年9月 Apple iPhone 8)

 最後に屋根猫。トタン屋根の上でのんびりお昼寝してたとこを見つけた。トタン屋根の端っこで丸くなってる。

猫の顔が見えるアングルを探して、望遠カメラで撮影(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

猫の顔が見えるアングルを探して、望遠カメラで撮影(2017年9月 Apple iPhone 8 Plus)

 にしても、スマホカメラの画質ってよくなったよねえ。あらためて撮ってみて感心するわ。ピントもちゃんと合うし、日陰でも問題ないし、背景もぼかしてくれるし。えらいもんである。

 しかも画面も明るくなったので、明るい屋外でもちゃんと見える。派手な新機能や奇抜なデザインより、一番よく使う機能、よく見る画面を地道に改善してくれてるのが嬉しい。

 さて、そういえば、いつもここにいためちゃ人なつこいキジトラがいない。まだ若くて何にでも興味を示す年頃なので、一緒に遊ぼう猫おもちゃも持ってきたのに。

 顔なじみの猫ボランティアしてる女性がやってきたので、尋ねてみると、以前からその猫を飼いたいと言ってた人がいて、連れて帰ってしまったようだという。

 でもちゃんと飼ってくれる人がいるならその方がいいに決まってる。詳細はわからないけど、元気でいることを祈っております。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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