最新パーツ性能チェック 第218回
Skylake-Xから1ヶ月足らずで最速王座を奪取!
Core Xに完全勝利!?「Ryzen Threadripper」で究極のマルチスレッド性能を堪能
2017年08月12日 19時50分更新
装着方法も大きく変化
検証に移る前にX399マザーボードの話とCPUの取り付け方を軽く見ておこう。Ryzen ThreadripperはRyzen 7のソケットAM4やX370チップセット等とは互換性がなく、専用の「ソケットsTR4」を備えたX399チップセット搭載マザーを利用する。
Ryzen Threadripperが持つもう一つのアドバンテージはCPUに直結するPCI Expressバスのレーン数の多さだ。インテル製のCPUではメインストリームが16レーン、エンスージアスト向けで28ないし40レーンであったが、Ryzen Threadripperでは64レーン利用できる。うち4レーンはチップセット用に消費されてしまうが、それを差し引いても60レーンは大きい。
4-WayのSLI/CrossFire構成をする場合でも、4枚のビデオカードに16レーンのフル帯域を割り当てることができ、その上でさらに余裕がある(余った帯域はNVMe SSDに使うこともできる)。ゲーマーにとってのマルチGPUソリューションは縮退傾向にあるとはいえ、究極のパワーを持ったマシンを組みたければ、Ryzen ThreadripperとX399マザーボードは非常に面白い存在だ。
さてRyzen ThreadripperではCPU形状が大きく変化したが、ソケットへの取り付け方も非常に独特だ。ここで簡単にRyzen Threadripperの装着手順をまとめてみた。
ソケットsTR4は3本のトルクス(ヘキサローブ)のT20ネジで固定されている。なぜ普通の+ネジにしなかったかといえば、ナメにくく確実にトルクを与えられるからだろう。3本のネジには番号が振ってあり、ソケットを開ける時と閉める時で回す順番が決まっている
保護用のプレートを外したら、CPU周囲に付いているオレンジのタブを持って、保護用のプレートがあった場所に滑り込ませる。中ぶたのフレームは結構ヤワい印象なので、丁寧に扱わなくてはならない。装着したらソケットを保護するカバーも外しておこう

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