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AMD Software設定指南

Radeon買ったら真っ先に見るべきAMD Softwareの設定項目

2025年05月12日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●北村/ASCII

提供: 日本AMD

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 ビデオカードに搭載されたGPUは、PCに組み込んでドライバーをインストールすれば使い始められるが、GPUドライバーには細かい設定用のアプリが用意されている。「AMD Radeon™ グラフィックス」(以降Radeonと略)の場合は「AMD Software:Adrenalin Edition(以降AMD Softwareと略)」がそれだ。ゲームの画質やフレームレートを引き上げるにはゲーム側の設定画面で画質や解像度を変更するのが定石だが、GPUドライバーの設定を変更することでさらに上を目指せる。

 最近「AMD Radeon™ RX 9070シリーズ」の人気が爆発したおかげでRadeonに乗り換えたという人もいるだろう。今までGeForceを使ってきたのでAMD Softwareはさっぱりだ……という人は、本稿が格好のガイドになることだろう。

Radeonユーザーとなったからには、AMD Softwareでなにができるか知っていて損はない。本稿では執筆時における最新バージョンである「Adrenalin 25.4.1」をベースに解説している

 本稿ではパフォーマンスを検証している箇所があるが、それらはすべて以下のような環境でテストしている。Resizable BAR (AMD Smart Access Memory™)やSecure Boot、メモリー整合性およびカーネルモードのハードウェア適用スタック保護、HDRなどは一通り有効化している。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 9800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5.2GHz)
CPUクーラー EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「X870E Taichi」
(AMD X870E、BIOS 3.20)
メモリー Micron「CP2K16G64C38U5B」
(16GB×2、DDR5-5600で運用)
ビデオカード ASRock「AMD Radeon RX 9070 XT Taichi 16GB OC」
(Radeon RX 9070 XT、16GB GDDR6)
ストレージ Micron「CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe Gen 5)、
Silicon Power「SP04KGBP44US7505」(4TB M.2 SSD、PCIe Gen 4)
電源ユニット ASRock「TC-1300T」
(1300W、80 PLUS TITANIUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(24H2)

AMD Softwareのインストール手順を確認

 まずは最新Radeonのドライバーをインストールするのはどうすれば? というレベルの人向けに、インストール手順をおさらいしておこう。まずはAMDのサポートサイト(https://www.amd.com/ja/support/download/drivers.html)へ飛ぶ。一番上にWindows 10/11用のドライバーDLリンクがあるが、これはWHQLドライバー(WHQL認定の通ったドライバー)をインストールするためのインストーラーだが、全機能を使うには追加DLが必要なタイプである。最新ゲームにチューニングされたドライバーにアクセスするには、GPUの型番をインプットしてフルインストーラーをDLしよう。

まずはAMDのドライバーがDLできるページへ飛ぶ。一番上にWindows 10/11用のドライバーのダウンロードボタンがあるが、これは後で解説する最少インストーラーをDLするものだ。これには触れず、もう少しページを下に送ろう

「Browse Products」以下はリストから選択することで次の選択肢が解放される。まず「Graphics」を選択し、続いて「Product Family」から自分の使っているRadeonのファミリー名を選択する。最終的に自分の使っているRadeonの型番まで辿り着けばよい

 初心者が悩むのはこの「Product Family」の部分だろう。現状のRadeonドライバーはRX 5000/ 6000 /7000シリーズで同じドライバーを使っているので、型番が少々違っても大丈夫だ。ただRadeonでも旧世代のRX 590〜550(いわゆるPolaris世代)などのGPUの場合、Radeon RXではなく「Radeon 600 | 500 | 400」を選ばないと正しいドライバーに到達できない。このあたりがわかり辛い、という人は先の最少インストーラーをDLした方がいいかもしれない。

 ちなみに、Socket AM5版Ryzenの内蔵GPU(Radeon Graphics)もRX 9000シリーズ向けのドライバーをインストールすれば同時に更新される。

Radeon RX 9070 XTの最新ドライバーに到達するには、Graphics→Radeon RX→Radeon RX 9000 Series→AMD Radeon RX 9070 XTと進み「送信」をクリック。すると画面が変化する(次へ)

Windows 11用のドライバーは3つ。一番上の「Auto-Detect and install」は最初に出てきた最少インストーラーのこと。下の2つはフルインストーラーだが、「Adrenalin」以下の数字が大きい方がより新しい。一番下の25.3.1は現行執筆時点における最新WHQLドライバーだ。最少インストーラーを選んだ場合、最終的に最新WHQLドライバーを導入することになる

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