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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第18回

【今月の自作PCレシピ】コスパ抜群のメニイコアPCを組む! おすすめRyzen構成を聞いた

2017年07月30日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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 動画や音楽の視聴、ゲーミングといった用途やコスト、筐体サイズを重視するなど、自分好みの組み立てられるPC自作。ただ、その自由度の高さに比例して、パーツ選定にはある程度の知識や時間が必要になる。

※写真はイメージです。実際に使用するパーツとは異なります

 そんなパーツ選定に悩まずに済むよう、秋葉原の主要パーツショップ店員に聞いたオススメパーツ構成を紹介。コスト重視の激安から、最新ゲームをヌルヌル表示でプレイできるゲーミング構成まで、さまざまなPC構成を毎月お届けしよう。

 秋葉原や通販で、“○○○を快適に楽しめるPC自作パーツをサクッと買いたい!!”、“どんな構成が良いのか見当がつかない”といった人は注目してもらいたい。

メニイコアPCを手ごろな価格で組む
Ryzenおすすめ構成を聞いてみた

 8コア/16スレッドのメニイコアCPUを手頃な価格で組めるとあって人気となっている「Ryzen 7」自作。動画のエンコードやゲーム配信といったコア数が効く作業は、「動画エンコード&ゲーム配信に強い!安価でコアの多い「Ryzen」搭載PC購入ガイド」での検証の通り非常に優秀。

 PC自作の定番CPUのひとつであるLGA 1151 CPU最上位の「Core i7-7700K」(4コア/8スレッド、定格4.2GHz、最大4.5GHz)を、1万円近く安価なミドルレンジRyzenの「Ryzen 5 1600」(6コア/12スレッド、定格3.2GHz、最大3.6GHz))が上回っているほどだ。

 コスパ抜群なメニイコアCPUとなっているRyzenは、手頃な価格帯で性能十分なマザーボードが豊富とあって、売れ行きは好調で、既存環境からCPU、マザーボード、メモリーを換装してパワーアップを図る人も非常に多いという。

 今回はRyzenで組んだ、これから組もうとしているパソコン工房 秋葉原BUY MORE店やツクモパソコン本店IIのスタッフに、おすすめのRyzen CPU、マザーボード、メモリーを聞いてみた。

手頃な価格で6コアや8コア搭載のPCを組めるRyzen

16スレッドのハイパワーを手頃な価格で!

4コア/4スレッドの「Ryzen 3」を含め、9モデルとなった「Ryzen」シリーズ。売れ筋はショップスタッフのなかにも使用者が多い「Ryzen 7 1700」がダントツ人気で、次点が6コア/12スレッドの「Ryzen 5 1600」とのことだ。

Ryzen 7のスペック
型番 Ryzen 7 1800X Ryzen 7 1700X Ryzen 7 1700
コア数/スレッド数 8/16 8/16 8/16
ベースクロック 3.6GHz 3.4GHz 3GHz
ブーストクロック 4GHz 3.8GHz 3.7GHz
2次キャッシュ 4MB 4MB 4MB
3次キャッシュ 16MB 16MB 16MB
TDP 95W 95W 65W
付属クーラー なし なし Wraith Spire LED
実売価格 5万9000円前後 4万7000円前後 4万円前後
Ryzen 5のスペック
型番 Ryzen 5 1600X Ryzen 5 1600 Ryzen 5 1500X Ryzen 5 1400
コア数/スレッド数 6/12 6/12 4/8 4/8
ベースクロック 3.6GHz 3.2GHz 3.5GHz 3.2GHz
ブーストクロック 4GHz 3.6GHz 3.7GHz 3.4GHz
2次キャッシュ 3MB 3MB 2MB 2MB
3次キャッシュ 16MB 16MB 16MB 8MB
TDP 95W 65W 65W 65W
付属クーラー なし Wraith Spire Wraith Spire Wraith Stealth
実売価格 3万円前後 2万8000円前後 2万3000円前後 2万円前後
Ryzen 3のスペック
型番 Ryzen 3 1300X Ryzen 3 1200
コア数/スレッド数 4/4 4/4
ベースクロック 3.5GHz 3.1GHz
ブーストクロック 3.7GHz 3.4GHz
2次キャッシュ 2MB 2MB
3次キャッシュ 8MB 8MB
TDP 65W 65W
付属クーラー Wraith Stealth Wraith Stealth
実売価格 1万6500円前後 1万3800円前後

ゲーミングPCには「Ryzen 5」もおすすめ

 ツクモパソコン本店II 地下1階のK氏もRyzenで組んだスタッフのひとりで、「実際にゲームのパフォーマンスを試したかったのもありますが、どうせなら8コアで組んでみたかった」とのことで、「Ryzen 7 1700」を愛用中。

 肝心のゲームパフォーマンスは、「インテルに最適化されている『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)』だと、同じ『GeForce GTX 1070』搭載ビデオカードを使用している友人の4コア/8スレッドの『Core i7-7700』環境とフレームレートは同程度になりましたが、「Ryzen 7 1700」でも80fps程度は出ているのでゲーム動作に不満はないです」

 「どちらかと言えば、PUBGが特殊で、そのほかのゲームだと誤差といった感じですですね。自分のようにゲームプレイとウェブブラウジングが主な用途だと、8コア/16スレッドはオーバースペック気味なので、 クロック高くて、価格が安い『Ryzen 5 1600X』と『Ryzen 5 1600』もゲーミングPCにはおすすめです。もちろん、8コア/16スレッドでプレイ動画の配信に備えるのもありですよ」とのことだ。

ツクモパソコン本店II。CPUやマザーボードを扱うB1FフロアースタッフのK氏など、複数スタッフがRyzenで自作

ブーストクロック4GHzの「Ryzen 5 1600X」も魅力だが、CPUクーラーが付属し、TDPが65Wと低い「Ryzen 5 1600」がコスパ◎だ

メモリーはCORSAIR&G.Skillがおすすめ

 Ryzenで組む際に、気になるのがメモリー相性だが、マザーボードのBIOSアップデートで改善されているので安心。とはいえ、ショップおすすめ品を使うのが間違いなく、K氏のイチオシは定番のCORSAIR「Vengeance LPX」とRyzenに最適化されているG.Skillの「Flare X」シリーズとのこと。

 なお、両モデルとも、AMD構成にベストなレッドカラーのヒートスプレッダーを装備したモデルがあるのも良い感じだ。

CORSAIR「Vengeance LPX」シリーズの8GB×2枚セット「CMK16GX4M2A26C16」。2666MHz動作には手動設定も必要

Ryzen対応をうたうG.Skill「Flare X」シリーズの2400MHz 8GB×2枚セット「F4-2400C16D-16GFX」

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